Meiji Mizutani Masahiro(水谷 正大) http://www.isc.meiji.ac.jp/~mizutani/

部分集計(オートフィルタ再訪)

ポイント

利用する関数と機能

関数名 記述 意味
SUBTOTALSUBTOTAL(集計方法*, 範囲)指定された集計方法*(番号で指定)に従って、表示セル範囲のデータを計算した結果を返す。
*)SUBTOTALの集計方法は番号(1〜11)で指定し、それぞれ表示セル範囲を次の関数で計算する。
集計方法使われる関数役   割
1AVERAGE平均
2 COUNT データ数
3 COUNTAデル範囲にあるデータ数
4 MAX 最大値
5 MIN 最小値
6PRODUCT引数リストの積
7STDEV セル範囲を母集団の見本とした、母集団の(不偏)標準偏差
8STDEVPセル範囲を母集団全体とした、母集団の標準偏差
9SUM 合計
10VARセル範囲を母集団の見本とした、母集団の(不偏)分散
11VARPセル範囲を母集団全体とした、母集団の分散

関数名 記述 意味
COUNTCOUNT(セル範囲のリスト)セル範囲のリストに含まれている数値入力されているセル数を返す。

ここで利用する表データ:subtotal.xls
注意: Webブラウザ内で開かないで、一旦ダウンロードしてファイルとして保存してから、そのファイルをOpenしてください。

課題

  1. オートフィルタ機能を使って、フィルタ条件に合致するデータだけを抽出表示し、そのフィルタ表示を使って目的の計算を行う。
  2. 男女別に、科目別および全教科の平均、分散、合格者数を算出したい。 合格者数は(さまざまな分析を経た上で)適当に与えるとする。
  3. 分散には VARP を使う。
  4. たとえば、人数の総数には、 セル範囲(学生番号のセルや英語のセル)を指定して関数 COUNT(セル範囲) で取得する( 学生番号をよ〜く眺めて 20 としてもよいが常に連番になっているか保証されないため)。
  5. 重要な観察:この女の英語平均 55 を求めた計算式をそのままにして、性別を男とフィルタ条件を変えると、16人の男フィルタ表示となって、しかも先ほど女の英語平均を求めたセルには 64 と表示されることに注意。何故こうなるのかを考えよ。
  6. 重要な注意:オートフィルタによって目的とするフィルタ表示で計算したセル結果は、別のフィルタ表示では値が変化してしまうために、計算結果の保持のために工夫が必要になることがある。

研究