マクロ(2) 相対参照
1行置きに交互に行に色をつける(書式の変更)マクロを定義する。
マクロの定義において、セル指定を相対参照に切り替えて、操作手順を記録する。 手順におけるセルの相対参照を利用したマクロを実行することによって、効果的なマクロ処理を行うことができる。
ポイント
- マクロとして記録する操作は、特に指定しない限り、セルの指定に関しては絶対参照として記録される。
- 記録する操作手順において、セル参照を相対参照モードに切り替えるには、記録中に現れている[記録終了]ツールバーにある[相対参照ボタン](終了ボタン"■"の右にある)の On /Off によって行う。
- 相対参照モードによる操作手順の記録を終了する前に、原則、絶対参照モードに戻しておく。
利用する機能
機能 | メニュー | 意味 |
---|---|---|
マクロ | [ツール] [マクロ][新しいマクロの記録] | Excelの操作手順を記録する |
マクロにおけるセル相対参照 | [記録終了]ツールバーにある[相対参照ボタン] | マクロにおけるセルの絶対/相対参照モードを切り替える |
ここで利用するExcelデータ:特になし(空白シートを利用)
課題
- マクロが有効になるようにセキュリティレベルを設定する。
- [ファイル][新規作成]によって、新しくファイルを開いて、空白シートを用意する。
- 最初に行の色(あるいは書式)を付けたい行の(色を付けたい)左端のセルをクリックする。
たとえば、
B3
をクリック。 - [ツール] [マクロ][新しいマクロの記録]で、マクロ名「行の交互色付け」を入力。
- 現れる[記録終了]ツールバーの右側にある[相対参照ボタン]を押して、相対参照モードにする(押されるとボタンの周囲の色が変化する)。
- 行中で、色を付けたいセル範囲を行方向にドラッグして指定する。
たとえば、
B3 : G3
。 - [書式][セル][パターン]から着色したい色を選択して[OK]。
- 2行下のセルをクリック。たとえば、
B5
。 - 再度[相対参照ボタン]を押して、今度は絶対参照モードに戻しておく(ボタンの周囲の色が無くなる)。
- [記録終了]ツールバーの終了ボタン"■"を押して、マクロの記録を終了。
- マクロを実行してみる。
- 実行する度に、マクロ実行ウィンドウは閉じてしまうため、連続して交互行に色をつけるのは面倒である。
このために、[[ツール] [マクロ][オプション]で、適当なショートカット文字を入力する。
たとえば、
q
。 すると、Windowsでは "Ctrl + q
"(Macintoshでは "opt + comm + q
")で何度でもマクロが実行できる。
研究
- 各セル毎に書式を設定してマクロ化することができる。
- 各行が、色1、色2、色3を繰り返すようなマクロを作成してみよ。