Menu

第11講 彫刻


表面設定でバンプマッピングを使うと凹凸を物体表面に設定できました。さらに深いデコボコは彫刻機能を使って作ることができます。

今回の作業は、Windowsの人は、メタセコイアのLE R Ver. 3.0で作成して下さい。
最新の方の無料版で作成すると LE R バージョン 3.0 でレンダリングをする際に不具合が発生します。

1.回転体を使って元になる形を作る

1.モードを「モデリング(文字)」に切替えます。
2.「コマンド」の「面の生成」を選択します。
3.正面(X-Y平面)からの図に切替えるために「透視」タブをクリックし「前」を選択します。
4.メッシュの倍率をスクロールボタンをくるくる回して調整します。
5.「透視」タブ隣の「点」タブが押し込まれているかどうか確認します。緑になっていない時はクリックして緑にします。
6.「面の生成パネル」の「辺の生成」∠を選択します。
7.この状態でクリックしていくと点が設定できます。連続する点で回転する形をつくっていきます。


8.「コマンド」の「範囲」を選択します。
9.マウスをドラッグして回転の軸となる点を選択します。
10.メニューの「選択部処理」から「頂点の位置を揃える」を選択します。
11.「頂点の位置を揃える」のパネルが開くので右端のXの欄の適用にチェックを入れ、新しい位置を0にします。これで回転軸となる点の位置が揃います。
12.メニューの「パネル」から「オブジェクトパネル」を選択し「オブジェクトパネル」を開きます。
13.「オブジェクトパネル」で先ほど描いたオブジェクトobj1)をダブルクリックして「オブジェクト設定」パネルを開きます。
14.「回転体」という項目があるので「回転体を適用」にチェックを入れ、回転の「軸」をYに設定します。

これで「Y軸」を回転軸とした「回転体」ができます。

このままでは面の編集などができません。
「回転体」を「フリーズ」して編集可能な状態にします。
15.「オブジェクト」パネルでオブジェクト(obj1)をクリックし、メニューの「オブジェクト」から「曲面・ミラーのフリーズ」を選択します。
16.「フリーズ」のパネルが開くので「回転体」にチェックを入れて、OKをクリックします。

これで「回転体」が「ポリゴン・メッシュ」として編集可能なオブジェクトになりました。

最後に「片面化」という作業をします。
17.メニューの「オブジェクト」から「面を片面化する」を実行します。するとメッセージが表示され不要な面が削除できます。
18.以下の作業を行い中心部分の頂点をくっつけます。メニューの「オブジェクト」から「近接する頂点をくっつける」を選択します。
19.「近接する頂点をくっつける」のパネルが開くので「くっつける距離」を「0」にして、OKをクリックします。

例えば、以下のような回転体を作りましょう。


彫刻機能を使用するには、面がある程度分割されている必要があります。以下の手順で面数を増やしましょう。

20.オブジェクトパネルで「obj1」を右クリックし、「Catmull-Clark 曲面」→4を有効にします。
21.メニューの「オブジェクト」から「曲面・ミラーのフリーズ」でフリーズする属性「曲面」を選択し、「OK」で決定します。
22.もう一度同じように曲面化し、フリーズしましょう。

23.材質パネルで一番上段の「名前」の中の「両面表示」にチェック「✔」が入っていることを確認しましょう。

これで面数を増やすことができました。



ここまでの、「回転体を使って元になる形を作る。」の動画はこちら(LE R Ver. 3.0での作業画面キャプチャ動画)

2.彫刻を使って自然なデコボコを作る

1.「コマンド」→「特殊」→「彫刻」と選択します。
2.「彫刻パネル」で「面の自動分割」を無効にします。
3.縦方向の膨らみの筋を作成していきます。
 「彫刻パネル」で「描く」または「膨らます」を選択し、「ブラシサイズ」や「筆圧」を調整しがら、少しずつ描いていきます。盛り上げ過ぎた場合は「平らに」を選択して修正します。

少しずつ膨らみの筋を作っていきましょう。


4.中心に向けて収束するようにバランスを取りながら、膨らみ同士の間に溝ができるようにしていきましょう。
5.慎重に変形させる時はドラッグよりクリックの繰り返しの方が調整しやすいです。

1周ぐるりと膨らみの筋を作りましょう。


6.次の溝の部分をなぞるように削ってへこみの部分を強調していきます。
「彫刻パネル」で「描く」、「先細りの減衰の形状」(右から2番目)を選択し、「凹凸反転」を有効にします。
7.溝の部分をなぞってへこみを強調します。

1周ぐるりとへこみを強調しましょう。


8.ヘタ部分を中央に付けるため、中央部を平らにします。
「彫刻パネル」で「平らに」を選択し中央部を平らにしていきましょう。
9.「描く」または「膨らます」でヘタ部分を盛り上げます。「面の自動分割」を有効にして真上から見た図で中央部を盛り上げツルを付けます。ツル部分が完成したら「面の自動分割」を無効にします。

ツル部を作り完成です。


ここまでの「彫刻を使って自然なデコボコを作る。」の動画はこちら(LE R Ver. 3.0での作業画面キャプチャ動画)


[参考文献] 海川メノウ 「メタセコイア4 マスターブック」 株式会社カットシステム(2013)

4.今週の課題

「彫刻」機能を使って自然なデコボコを作成した物体のあるシーンを作成し、メタセコイアのファイル(.mqo)と画像ファイル(.jpg)を指定のOh-o! Meijiへ転送せよ。

今週の課題(学生作品)


























































last update 2024.06.30