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『声に出して読みたい日本語2』 齋藤孝 著 |
(草思社,2002,\1,300) |
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暗誦・朗誦のために決定版テキスト
〜好評にこたえて第二巻刊行〜
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はじめに
一 腹から声を出す
「問われて名乗るもおこがましいが」
・・・【歌舞伎】弁天娘女男白浪(白浪五人男)河竹黙阿弥
「山のあなたの空遠く『幸』住むと人のいふ」
・・・【訳詩】山のあなた カール・ブッセ(上田敏訳)
「歳歳年年 人同じからず」
・・・【漢詩】白頭悲しむ翁に代はりて 劉希夷
他
二 あこがれに浮き立つ
「私の耳は貝のから」
・・・【訳詩】耳 ジャン・コクトー(堀口大学訳)
「白鳥は哀しからずや空の青」
・・・若山牧水
「おうい雲よ ゆうゆうと」
・・・おなじく 山村暮鳥
他
三 リズム・テンポに乗る
「いろはにほへと ちりぬるを」
・・・いろは歌
「大さぶ 小さぶ 山から小僧が」
・・・【わらべ歌】大さぶ小さぶ
他
四 しみじみ味わう
「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる」
・・・汚れつちまつた悲しみに・・・・・・中原中也
「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」
・・・五帖御文
「友がみなわれよりえらく身ゆる日よ」
・・・石川啄木
他
五 季節・情景を肌で感じる
「こいつァ春から縁起がいいわえ」
・・・【歌舞伎】三人吉三廓初買 河竹黙阿弥
他
六 芯が通る・腰肚を据える
「燕雀安くんぞ鴻鵠の志」
・・・史記
他
七 身体に覚え込ませる
「老後の初心を忘るべからず」
・・・花鏡 世阿弥
「己の欲せざる所を、人に施すことなかれ」
・・・論語 孔子
他
八 物語世界に浸る
「明智君、きみは、ぼくが想像していたとおりの方でしたよ」
・・・怪人二十面相 江戸川乱歩
「山椒魚は悲しんだ」
・・・山椒魚 井伏鱒二
他
九 肝を冷やす
「恐いながらも 通りゃんせ 通りゃんせ」
・・・【童謡】通りゃんせ
「恨めしいぞへ伊右衛門殿」
・・・東海道四谷怪談 鶴屋南北
「鬼の手に力がこもり彼の喉にくいこみました」
・・・櫻の森の満開の下 坂口安吾
他
あとがき |
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