研究内容

本研究室では、陸上から宇宙まで、さまざまな移動体の航法・センシングに関する研究を行っています。アプリケーションは、レーダ、画像、GNSS、追尾、検出、識別、航空、衛星、ドローン、船舶、自動車など、です。要素技術は信号処理や情報処理です。理論的な研究から実験まで幅広く行っています。

パッシブ測位

レーダによる測位が、レーダ自身が計測対象に対して電波を照射し、その反射波を受信することにより、計測対象の位置を測定するのに対し、パッシブ測位とは、自分から電波を照射せず、計測対象からの電波信号のみを受信して計測対象の位置を測定する技術です。測位精度は、マルチパスなどの電波の状態や、受信センサの配置など、さまざまな要因に依存します。したがって、より高精度な測位結果を得るための信号処理に関する研究を進めています。

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GNSS測位

GNSS測位は、高度約20,000kmに周回する複数の衛星からの電波信号を受信することにより、受信機自身の位置を測位する技術です。一般に、GNSS(Global Navigation Satellite System)と呼ばれています。近年では、日本も測位衛星の打ち上げを進めています。GNSSの測位精度は、様々な誤差要因に依存しますので、より高精度な測位を得るための信号処理に関する研究を進めています。

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カメラ画像信号・情報処理

航法において、画像は欠かせません。周りの状況を逐次撮影し、画像をもとに障害物を含む周りの環境を推定します。ここで、写真などの画像を撮ると、天候の外的要因(影など)や被写体の姿勢や距離により、様々な見え方をし、移り変わります。このような画像の中から、正確に被写体を抽出し、その形状や種類を判定する研究が進めています。また、自機に搭載したカメラにより撮影した画像を用いて、自分の位置を推定する技術の研究も進めています。

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レーダ信号・情報処理

カメラ画像は可視光線を使って物体を捉えますが、一方、レーダは霧や雲といった状況下でも物体を捉えることができます。しかし、レーダから照射されるのは電波であり、画像のように直接的な2次元データが得られるわけではありません。レーダには、受信信号から計測対象までの距離や方位を計測するための様々な信号処理技術があります。当研究室では、これらの信号処理に関する研究を進めています。

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