杉原 厚吉

(To my English homepage)

最近の錯覚作品から「変身するガレージ屋根」

屋根が鏡の中では別の形に見えます。私たちの脳は、屋根の端を棟方向に直角な平面で切断した切り口だと解釈するようです。
「変身立体」についてはここ をご覧ください。

〒164-825 東京都中野区中野4−21−1
明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート 特任教授、工学博士
同インスティテュート 所長
同インスティテュート 錯視の心理的・数理的アプローチの融合研究プロジェクトリーダ
電子メール:kokichis@meiji.ac.jp


「杉原厚吉のふしぎ?錯視展」 が始まりました。

 京急電鉄羽田空港国際線ターミナル駅で、錯覚を利用した顧客誘導錯視サインを設置し運用を始めた機会を利用して、錯視作品の展示の機会をいただきました。2018年1月28日から5月6日までです。
 詳しくは こちらをご覧ください。



第10回デジタルモデリングコンテストで 最優秀賞 を受賞しました。

 日本図学会主催の第10回デジタルモデリングコンテスト(2018年)で、第8世代の鏡映合成変身立体作品「鏡に浮かぶトランプマークと花」が最優秀賞をいただきました。
 詳しくは こちらをご覧ください。



世界最小の金属3Dプリント不可能立体 ができました。

 スイス連邦工科大学の成果を利用した3Dプリント方式で作っていただきました。一番小さいものでは、直径十数マイクロメートルの円柱が角柱に変身します。
 詳しくは こちらをご覧ください。


MIMS共同研究集会「錯覚現象のモデリングとその応用(第13回錯覚ワークショップ)」
   2月25日(月)、26日(火) 明治大学中野キャンパスで開催

   プログラムは こちらをご覧ください。

  

2018年ベスト錯覚コンテスト優勝

 この三方向多義立体が、2018年の ベスト錯覚コンテスト(Best Illusion of the Year Contest 2018)で優勝(First Prize)を獲得しました。
 三重多義立体についてはこちらをご覧ください。


最近の話題から

 
錯視研究に関連する最近のトピックスを拾ってみました。

進化する不可能立体

  「不可能立体」という言葉は、最初は、 「絵には描けるけれど、実際には作れない立体構造」という意味で使われました。オランダの版画家エッシャーが作品の中で描いた登り続けると元に戻ってしまう無限階段などが有名でしょう。このような絵は、「不可能図形」、「だまし絵」などとよばれています。スエーデンのグラフィックアーティストのロイテルスバード(不可能図形の父とよばれています)や、英国の科学者父子のライオネル・ペンローズ、ロジャー・ペンローズなどが描いています。

 でも、その後、不可能立体を実際に作るトリックがいくつか見つかりました。繋がっているように見えるところを不連続な構造で作る 「不連続のトリック」や、平面のように見えるところに曲面を使う 「曲面のトリック」などです。これらのトリックは、トリック彫刻などの分野で使われ、世界中で多くの立体が作られました。これらの立体は、特別の視点から見ると、目の前の立体を見ているにもかかわらずそんな立体はあるはずがないと感じる錯覚が生じます。

 一方、私はコンピュータビジョンの研究の中で、不可能図形を立体化する 新しいトリックを見つけました。不連続のトリックも曲面のトリックも使わないで、だまし絵を立体にする方法です。ではどんなトリックを使うのかというと、直角に見えるところに直角以外の角度を使うというものです。ですからこれには 「非直角のトリック」という名前をつけました。この方法で作った立体では、繋がっているように見えるところは本当に繋がっていますし、平面に見えるところは本当に平面ですから、視点を少し動かしてもトリックがわかりにくく、その結果、錯覚が起き続ける、という特徴があります。つまり、安定性の高い錯覚を作り出すことができます。

 この発見から出発して、あり得ないという印象を起こさせることのできる立体をいろいろ創ってきました。私はこれらを総称して不可能立体と呼んでいます。ですから、 私にとって不可能立体とは、実際に作ることのできる立体でありながら、それを見た人に、「あり得ない姿や振る舞いが見えてくる錯覚を生じさせる立体」という意味に変わってきました。今までに私が創ってきた不可能立体を分類すると、次のようなものがあります。
  • 最近の著書から
  • 個人データ(略歴など)
  • 品切の著書の公開

    関連リンク