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第1世代の不可能立体
不可能立体の絵を立体化した「だまし絵立体」
「不可能立体の絵」とよばれるだまし絵があります。オランダの版画家エッシャーが作品「上昇と下降」(1960)の中で素材に用いた登りつづけると出発点に戻ってしまう「無限階段」などがその例です。このよようなだまし絵は、絵には描けるけれど、立体としては作れないだろうというのが一般的な考え方でした。でも、数学を使って調べると、不可能立体の絵の中には、その名に反して、立体として作れるものがあります。それを実際に作ったのが、「だまし絵立体」です。
このような立体を、特別な視点から、片方の目だけで眺めると、目の前にある立体を見ているにもかかわらず、そんな立体はあるはずがないという不思議な感覚にとらわれます。
「無限階段」
四角い中庭のある建物の屋上に階段が作ってありますが、この階段を登っていくと、いつの間にか出発点に戻ってしまいます。そんなことはあり得ないので、これはだまし絵です。でも、単なる絵ではなくて立体を実写した画像です。特別な視点から見ると、このように見える立体が実際に作れるのです。
べつの角度から見ると、右のような形をしています。
展開図から紙細工で作れます。
その他の作品
関連書籍については、
不可能モーション立体
をご参照ください。
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