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抗菌性を備えた整形外科用インプラント材の開発

 近年の医療業界では、人工関節などをはじめとするインプラント材が広く普及していますが、それらの使用後の術後感染症は重篤な合併症の1つであり、近年大きな問題となっています。本研究では、人工骨などの医療機器に抗菌性を付与させる技術を慶應義塾大学医学部・石井賢先生たちのグループと共同で開発しています。
 より具体的には、整形外科用インプラントして実績のある、チタンやPEEKなどに抗菌性を付与させる簡便な表面修飾技術を開発しています。まず、我々独自の方法でチタン表面にアパタイトを被覆し、ついでキレート能をもつイノシトールリン酸に浸漬したのち、銀イオンの溶液に浸漬するだけで、容易にインプラント表面に銀イオンを固定化することができます。この銀イオンの作用により抗菌性が発現します。我々は、この抗菌性が生体内環境下(in vivo)でさえ発現することを確認しています。また、これまで懸念されていた銀イオンの細胞毒性については、適切な表面修飾条件を選択することにより、細胞毒性がなく抗菌性が発現するインプラント材の試作に成功しています(詳細はこちらです)

抗菌性インプラントの開発
特許出願中:相澤 守・干川智之・石井賢・船尾陽生・特願2009-122472・抗菌性医療機器とその製造方法・学校法人明治大学・学校法人慶應義塾
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Laboratory of Biomaterials Department of Applied Chemistry School of Science and Technology Meiji University