不思議の国のプラスチック:膜の世界

明治大学高分子科学研究所明治大学高分子科学研究所

2025年6月4日

研究概要

提案3 サーキュラーエコノミーに対応したプラスチックの研究背景 ~国際社会の動きからみる生分解性バイオマスプラスチック活用の意義について ~

現在、私たちは生分解性バイオマスプラスチックを活用した新たなサーキュラーエコノミーの実現を掲げて研究を行っています。日本では生分解性という性質を活用する研究が主ですが、私たちはコンポスト化が可能な特性を活用し、コンポスト可能なバイオマスプラスチックのモノマテリアル利用の研究を行っております。ここでは、なぜサーキュラーエコノミーなのか、なぜコンポストなのか、なぜバイオマス資源なのかについて説明します。

2024年10月22日

時事問題の解説【番外編】

「包装産業×包装学」と天然資源の包装産業での活用

今回は番外編として、「TOKYO PACK 2024」の出展ポスターの概要説明を示します。包装材料は、枯渇性資源かつ座礁資産化している石油を原料にしています。日本国内で石油だけでなく必要な全ての資源をまかなえることが理想ですが、実際には困難です。昨今の不安定かつ不透明な国際情勢もあり、国際的に同盟国内で調達できかつ再生可能な天然資源の利用割合の増加が求められています。当研究所では、天然資源の工業用途への展開の一環として、陸と海から得られる多糖などの活用について研究しています。

2023年8月8日

時事問題の解説

「The Global Commitment - Progress Report」(Ellen MacArthur財団/国連環境計画)から見たプラスチックを取り巻く国際社会の動き(2023年版)

2023年度は、Ellen MacArthur財団(The Ellen MacArthur Foundation)と国連環境計画(The United Nations Environment Programme: UNEP)によりまとめられた「The Global Commitment 20XX - Progress Report」の過去4年分(XXが19、20、21、22)の公開資料から見た国際社会の動きを調査し、その調査結果を基に、国際社会でのプラスチックの位置づけと将来性について議論を深めました。以下に同成果の一部を公開します。