Chronomedicine TEAM
私たちのチームでは、時間生物学と医療の関係性を明らかにするための基礎研究を多方面から行っています。現在、主に二つの研究テーマがあります。
光触媒の細胞毒性に関する研究
光触媒は光照射に反応し酸化作用を示す性質があり、これまで医学を中心とする生命科学部分野での利用が検討されてきました。そして現在、新しい光触媒として注目されている窒化タンタルを用いて細胞毒性をはかる実験を行っています。窒化タンタルは、紫外線のみに反応していた従来の光触媒に対して、可視光領域波長である青から緑の光に反応するため、光の直接的な生体へのダメージを排除することが出来る次世代クリーンエネルギーとして注目されている物質です。
将来的には、窒化タンタルがガン治療を含む生命科学分野に応用できる材料であるかを検討して、利用価値を見出すことで、「SCNだけを老化させた動物の概日リズムはどうなるであろうか?」という問いを解決することや生命科学研究や医療応用にこの材料が活用可能になることを目指して研究を行っていきます。