ご挨拶
「明治応用化学会(応化会) 会長職就任挨拶」

この度の明治応用化学会臨時総会において、私、岩橋が会長職を拝命することになりました。大それた目標を掲げるには、正直年齢が行き過ぎていますが、副会長職をご快諾いただいた「鈴木義丈氏:組織委員会委員長、田中文典氏:事業委員会委員長、高橋正明氏:広報委員会委員長」の3名の強力なサポート体制が整いましたので、頼もしく安心して会長職を履行できます。
私の「座右の銘」と言ったら大袈裟になりますが、常日頃心掛けていることがあります。それは「自分の身の丈を知り、行動する」ということです。果たしてこの度の会長職が、身の丈に合っているのかと自問すると、即答に窮しますが、引き受けた以上は、満身創痍の気持ちで行動する所存です。“身の丈”という表現は、自ら限界点を設けているのではないかと指摘される場合がありますが、私の“身の丈”の解釈は、その時点で自分の状況に応じた“到達点”を意識することであると考えます。すなわち、自分の“身の丈”とは自分が作り出す目標(フラッグ)であり、時々刻々と変化しなければなりません。年齢には関係ないのです。2019年に寄稿した文面にも、同様のことを述べさせていただきました。
昨今、世界は自分たち人類のエゴイズムによって地球へ与えたダメージを、どのようにして再生するのかをようやく本気で考え始めました。Cop26では地球の気候変動対応策としてCO2排出量の削減目標を設定し、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という聞きなれない言葉も生まれてきました。フードロスに関しては、残念ながら日本は世界のトップランナーのようです。大量消費、使い捨てを美徳とする文化が生まれ、さらに、作りたてを食する、期限(時間)が来たら廃棄するのは当たり前という文化も出来上がりました。店頭で商品が欠損することを許さない消費者、過剰に作ってしまう食品、衣料品等々。行き着く先は廃棄。東京オリンピック2020でも食品(弁当)の廃棄がTVで流れていました。担当部門の言い訳は、決まって「不測の事態が起こった、想定外であった」という決まり文句です。飽くなき快楽(快適)、利便性の追求、すなわち我慢を忘れてしまったことによる必然的な結果が、今の地球の姿と言っても過言ではないでしょう。
2020年度、全国的に大学の講義はオンラインが主体となり、大学生としての自覚が薄らぐのでないかとの危惧がありました。保護者からは「我が子を通信大学に入学させた覚えはない」などという意見も出ました。2021年度、明治応用化学会がバックアップして進めたオムニバス形式の授業である「応用化学概論2」も、オンライン授業と対面授業の併用になり、社会人としての経験談話は伝え難い状況が続きました。来る2022年度は対面での講義やゼミナールが可能になり、学生諸君との会話が出来る日々が戻ってくることを期待します。
以上、思いつくままに書かせていただきました。乱筆乱文になったことをご容赦願います。
会則
明治応用化学会会則
2021年11月21日
- 第1章 総則
- 第1条(名称)
本会は、明治応用化学会という。 - 第2条(所在地)
本会は、明治大学理工学部応用化学科内(神奈川県川崎市多摩区三田1-1-1)に置く。 - 第3条(目的)
本会は、会員の学術的向上と会員相互の親睦を図り、併せて明治大学理工学部応用化学科の発展に寄与することを目的とする。
- 第1条(名称)
- 第2章 会員
- 第4条(会員の構成)
本会の会員は、明治大学理工学部応用化学科の関係者をもって構成し、正会員、特別会員及び名誉会員とする。
- (1)正会員
- ① 明治大学工学部工業化学科及び理工学部応用化学科の卒業生、並びに明治大学大学院工学研究科工業化学専攻及び理工学研究科応用化学専攻の修了生。
- ② 前記工業化学科、応用化学科、工業化学専攻及び応用化学専攻に所属する専任教員。なお経歴者を含む。
-
(2) 特別会員
本会役員会の承認を得た、本会の目的に賛同する会社、団体等の法人。 -
(3) 名誉会長
本会に特別の功績を残した会長経験者で、本会役員会の推薦を受け、総会の承認を得た者。 -
(4) 名誉会員
本会に特別の貢献をなし、本会役員会の推薦を受け、総会の承認を得た者。
- (1)正会員
- 第5条(会員の義務)
会員は、次の事項を守らなければならない。- (1) 本会会則を遵守し、本会の事業運営に協力すること。
- (2) 住所、勤務先などの変更があったときは、速やかに事務局に連絡すること。
- 第4条(会員の構成)
- 第3章 機関
- 第6条(機関の種類)
本会に次の機関を置く。- (1) 総会
- (2) 役員会
- 第1節 総会
- 第7条(総会の構成及び開催)
- 1. 総会は、本会会員をもって構成する。
- 2. 総会は、定期総会及び臨時総会とする。
- 3. 定期総会は、原則として毎年秋季に開催する。
- 第8条(臨時総会)
次の場合は、臨時総会を開くことができる。- (1) 役員会が必要と認めたとき。
- (2) 会員の100名以上の要求があったとき。
- 第9条(総会の承認事項)
総会の承認を得なければならない事項は、次の通りとする。- (1) 会則の改訂
- (2) 事業報告及び決算報告並びに年度事業計画及び予算
- (3) 会長の承認
- (4) 特別会員、名誉会長及び名誉会員の承認
- (5) その他必要と認める事項
- 第10条(総会の招集)
- 1.総会は、会長が招集する。
- 2.第8条による臨時総会開催のときは、会長は、速やかにこれを招集しなければならない。
- 第11条(総会の議長)
総会の議長は、会長がこれをつとめる。 - 第12条(総会の決議)
- 1.総会の承認は、出席者の過半数によって決し、可否同数の場合は議長の決による。
- 2. 前項の規定にかかわらず、やむを得ない理由により総会に出席できない会員は、書面、ファクシミリ若しくは電子メールをもって表決し、又は他の正会員を代理人として表決を委任 することができる。なお、表決方法の詳細については、総会の招集時に会長がこれを指示する。
- 第2節 役員会
- 第13条(役員会の構成)
役員会は、会長、副会長、理事、監事及び事務局長をもって構成する。 - 第14条(役員会の業務)
役員会は、本会運営に関する通常業務の処理を行う。また重要案件の立案を行い、これを総会に提出する。 - 第15条(役員会の招集及び決定)
- 1.役員会の招集は、会長がこれを行う。
- 2.役員会は、3分の1以上の出席者(リモート会議の出席者を含む)をもって成立し、出席者の過半数によって決する。
- 3.前項の規定にかかわらず、役員会は、電子メール等の方法によって会合開催に替えることがで きる。なお、電子メール等により審議される議事に関する決定は、役員からの返信総数の過半数によって行う。
- 第16条(委員会の設置)
役員会の中に必要に応じて委員会を設置できる。
- 第6条(機関の種類)
- 第4章 役員
- 第17条(役員の構成)
本会に次の役職者を置く。- (1) 会 長 1名
- (2) 副会長 4名以内
- (3) 理 事 40名以内
- (4) 監 事 若干名
- (5) 名誉顧問 若干名
- (6) 顧 問 若干名
- (7) 事務局長 1名
- 第18条(会長)
- 1.会長は、本会を代表し、会務を総括する。
- 2.会長は、役員会において正会員中より選出し、総会で承認を受ける。
- 第19条(副会長)
- 1.副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときその職務を代行する。
- 2.副会長は、役員会において正会員中から会長がこれを委嘱する。
- 第20条(理事)
理事は、正会員中より会長がこれを委嘱する。 - 第21条(監事)
- 1.監事は、会務の監査にあたる。
- 2.監事は、役員会において正会員中より選出し、会長がこれを委嘱する。
- 第22条(業務担当理事)
会長は、次の業務担当理事を委嘱する。- (1) 会計担当理事 若干名
- (2) 広報担当理事 若干名
- (3) 組織担当理事 若干名
- (4) 事業担当理事 若干名
- 第23条(顧問及び名誉顧問)
- 1.会長は、本会に対する過去及び将来の貢献を勘案して、正会員の中から名誉顧問及び顧問を委嘱する。
- 2.名誉顧問及び顧問は、役員会において発言権を有するが、議決権を有しない。
- 第24条(事務局)
本会には会務を遂行するため事務局を設置し、会長が事務局長を任命する。 - 第25条(役員の任期)
役員の任期は2年とし、重任を妨げない。
- 第17条(役員の構成)
-
第5章 事業
- 第26条(事業)
本会は、その目的を達成するため、次の事業を行う。- (1) 応用化学会ホームページの運営
- (2) 講演会、研究会、見学会その他の行事の開催
- (3) 学部及び大学院生の成績優秀者表彰
- (4) 奨学生の選出
- (5) その他本会の目的を達成するために必要な事業
- 第26条(事業)
- 第6章 会計
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第27条(会計)
本会の会計は、当面“明治大学理工学部応用化学科教育・研究振興基金”で得られる果実をもって支弁する。 -
第28条(決算及び予算)
- 1.本会の決算及び予算は、総会の承認を要する。
- 2.決算書及び予算書をホームページにて会員に報告する。
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付則
- 1.本会則は2012年11月22日より施行する。
- 2.本会の活動を円滑に進めるために、役員会の承認を得て必要な細則、内規などを定めることができる。
- 3.本会員及び事務局は、本会の活動により知りえた個人情報の保護に留意する。
- 4.本会則は、2013年11月23日一部改訂し、施行する。
- 5.本会則は、2014年11月22日一部改訂し、施行する。
- 6.本会則は、2016年11月19日一部改訂し、施行する。
- 7.本会則は、2021年11月21日一部改訂し、施行する。
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第27条(会計)
組織
明治応用化学会役員名簿
2024年3月23日
- 会 長
- 岩橋 尊嗣(松原 1975)
- 副会長
- 鈴木 義丈(竹内 1977)
- 田中 文典(竹内 1980)
- 高橋 正明(竹内 1980)
- 監 事
- 前山 彰(櫻井 1972)
- 黒岩 英夫(松原 1973)
- 平塚 保幸(倉田 1977)
- 事務局
- 事務局長
- 小池 裕也(中村 1999)
-
- 理事松田 渉(小池 2012)
- 事務局長
- 会 計
-
- 理事須藤 元雄(倉田 1986)
- 理事伊藤 幹彌(倉田 1994)
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- 広報委員会
- 委員長
- 高橋 正明(竹内 1980)
- 副委員長
- 理事高久 和男(竹内 1980)
-
- 理事小川 熟人(鹿又 2004)
- 委 員
- 理事大隅 賢二(吉弘 1986)
- 理事中嶋 真也(倉田 2005)
- 理事小西 敏功(相澤 2008)
- 理事萩原 健太(中村 2012)
- 理事塩原 良健(小池 2015)
- 理事笠利 実希(小池 2017)
- 理事秋山 将人(小池 2017)
- 理事齋藤 凛太郎(小池 2020)
- 委員長
- 組織委員会
- 委員長
- 理事鈴木 義丈(竹内 1977)
- 副委員長
- 理事本多 貴之(宮腰 2003)
- 委 員
- 理事有村 友宏(倉田 1989)
- 理事伊藤 裕基(中村 1998)
- 理事熊谷 尚紀(鈴木康 1998)
- 理事鈴木 将大(倉田 2000)
- 理事佐藤 修一(永井 2004)
- 委員長
- 事業委員会
- 委員長
- 田中 文典(竹内 1980)
- 副委員長
- 理事田原 一邦(倉田 2000)
- 委員
- 理事橋本 定待(仲川 1982)
- 理事八田 恭子(倉田 1989)
- 理事寺島 卓(中村 1999)
- 理事大渕 敦司(中村 2003)
- 理事田口 耕平(倉田 2004)
- 委員長
- 名誉会長
-
- 倉田 武夫(松原 1968)故人
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- 名誉顧問
-
- 竹内 雍 明治大学名誉教授
-
- 顧 問
-
- 遠藤 允康(松原 1965)
- 安倍 勉(櫻井 1967)
- 姿 卓(松原 1967)
- 西川 輝彦(松原 1968)
- 中島 尚二(松原 1968)
- 大滝 康彦(松原 1969)
- 戸田 浩之(貴家 1975)
-
- 応用化学科 理事
応用化学科長- 田原 一邦
- 長尾 憲治
- 永井 一清
- 相澤 守
- 渡邉 友亮
- 石川 謙二
- 土本 晃久
- 深澤 倫子
- 本田みちよ
- 大竹 芳信
- 本多 貴之
- 岩瀬 顕秀
- 金子 弘昌
- 小川 熟人
- 鈴木 義丈
- 小池 裕也
- 我田 元
事業
教員、 卒業生、在校生、および工業化学科や応用化学科にかかわる人々の情報交換、発展に寄与する下記の事業を継続して行うものとします。 またこれ外にも新規事業の提案があった場合は、総会や役員会にて決議する。
- (1) 応用化学会ホームページの運営
- (2) 講演会、研究会、見学会その他の行事の開催
- (3) 学部及び大学院生の成績優秀者表彰
- (4) 奨学生の選出
- (5) その他本会の目的を達成するために必要な事業
2014年5月21日
明治応用化学会会員の皆様へ
明治大学理工学部応用化学科では学部3年生必修の講義科目として、「応用化学概論2」を設置しております。「応用化学概論2」は複数担当者によるオムニバス形式で講義を展開し、工業化学科・応用化学科を卒業した(及び工業化学専攻・応用化学専攻を修了した)先輩に講師を担って頂き、既に4月から実施しております。
明治応用化学会が昨年度に引き続き講師を募集したところ、様々な分野でご活躍されている方々、ご活躍された方々を多数揃えることができ、履修者の反応も好評です。
具体的にどんなテーマでどなたが講師になられているのか知りたい会員の方もおられると思います。ご興味のある方は既に実施した部分もありますが、添付の一覧表「2014年度 応用化学概論2」をご覧下さい。
今年度も、第1回から第8回までを講義形式、第9回から第13回までの5回を10日に分けてのゼミナール形式で実施しております。
第9回からのゼミナールでは、研究室配属前の3年次の学生に対話を行う機会を与えると共に、将来の就職活動及び大学院進学の糧となるような内容としたいと考えております。