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静夜思(1860年『月琴詞譜』)。![]() 算命曲の一変型と思われる。説明はこちらの頁。 ![]() |
![]() ![]() 算命曲の歌詞や旋律は、諸本によって多少の出入りがある。 ![]() | |||||||||||||||||||
クリックすると拡大 ![]() 別本(旧・波多野太郎蔵)↓ ![]() |
「算命曲」の歌詞の意味は──家にこもって刺繍仕事をしていた若い娘が、外を通りかかった算命先生(占い師)に 「自分はいつ結婚して家を出ることができるのだろうか?」と自分の未来を占ってもらう。 テキストによって歌詞には出入りが大きい。 娘は、お向かいの同年同月同日生まれの女性がすでに子持ちである、と言って怒る。あるいは、 わたしには実はすでに夫と子供がいるのよ、と言って笑う。本によって内容はまちまちだが、 占い師が最後は退散するという結末は、共通している。 左の楽譜では、紙数の都合上、歌の初めの部分の歌詞しか書いていない。 なお、明治期までの「算命曲」の楽譜には、歌詞(中国語)の意味を日本語で解説したものもいくつかあるが、中国語の「姑娘」(クーニャン。「若いむすめ」の意)を「おばさんと娘」と誤訳するなど、中国語の知識の欠如からくる初歩的な誤訳も多いので、注意を要する。 歌詞の内容は、家を出てゆきたくても出られない、という点で「でんでらりゅう」の歌詞と共通性が全く無いというわけではないが、関連性については何とも言えない。 左の『観生居月琴譜』には、「静夜思」(歌詞は李白の同名の漢詩)という楽曲も収録されているが、その旋律は「算命曲」とほとんど同じである([「唐詩五七絶譜」清傅士然伝]の頁も参照)。 |
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なお「でんでらリュウば」の「リュウ」は、「龍」の意味ではないようである。 参考HP:[でんでらりゅうば] < 柳瀬祐樹氏のHP「風雲月露」 |
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「算命曲」(月琴詞譜版) | ドーレーミー・・・ | ドーレーミーソーミー・・・ | ・・・ソーソーミーレー、ド・・・ | ・・・レドらド そーらそー |
「でんでれらりゅう」 | ドードレ ミードー・・・ | ・・・レーミソーミー・・・ | ・・・ソーラソ ミードー・・・ | ・・・レミレド らーそー・・・ |