こちらの頁は、さる2022年5月10日に加藤徹が担当した講座の教材です。 きたる2022年10月20日に加藤が担当予定の講座 「明治に消えた幻の日本音楽 1曲マスター 漢詩を歌おう 【Zoom/日本の文化・歴史/世界の文化・歴史/】」 の教材は、 2022年9月2日記 |
お申し込み方法などの詳細は、明治大学リバティアカデミーのサイトの https://academy.meiji.jp/course/detail/5973/ をご覧ください。 ![]() 講師(加藤徹)による講座の主旨説明 当日も、こんな感じでリアルタイムで配信します(見逃し配信つき)。 https://youtu.be/Sh7kA5dzUo8 めいじろうといっしょに お待ちしています! ![]() |
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シリル・デミアンの特許登録書類 以下、渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)pp.74-75より引用。原文は縦書き・漢数字。 時は1829年5月6日、ウィーンのマリアヒルファー通り43号に住むオルガンおよびピアノ製造家シリル・デミアンと彼の2人の息子、カールとギードは「アコーディオン」という名称の新しい楽器を作った。 1、長さ7〜9インチ、幅3.5インチおよび高さ2インチの小さな箱には、すでに百年前からレガールなどの名前で知られている手動の小型オルガンに付属されているような蛇腹がついている。 2、この蛇腹と、箱につけられた5つのクラヴェス(キーのこと)の操作で、音楽の知識のない者も、多少練習すれば3、4ないし5音から成るすばらしい音色の和音が弾ける。 3、これらの各クラヴェスは、2種類の和音を出す。すなわち、クラヴェスの数の倍の和音が得られる。蛇腹を引くと1つのクラヴェスで1つの和音が、逆に蛇腹を押すと同じクラヴェスで別の和音ができる。 4、クラヴェスが4つ、5つ、ないし6つある楽器で、和音がアルファベット順に並べてあれば、いろいろな歌、メロディやマーチを3、4、ないし5個の音から成る和音で弾くことができる。音の強弱にもかかわらず、調和がとれた美しい音色が出せることには誰もが圧倒される。(注・ここでいう「アルファベット順に並べた和音」とはC、D、Eなどのコードのことではなく、ある調子――例えば、G・A・B・C・D・・・・・・のようにGメジャーの音階上に並べたトニックとドミナントのコードの転回のことを指している。) 5、5個のクラヴェス、すなわち10の和音の楽器の重さは16から18オンス(450〜510グラム)しかなく、さらに和音が加わったとしても、数オンスしか増えないので、この楽器は持ち運びに便利で実用的である。 6、この楽器は旅人や、郊外へ遊びに行く個人の男女、もしくはそれらのグループの間で歓迎されるであろう。なぜならば、他人の助けを借りずして、手軽に演奏ができるからである。 |
渡辺芳也『アコーディオンの本』(春秋社、1993年)は、今も楽器ファンや歴史ファンの必読書です。楽器のコンセプトや設計思想まで掘り下げて記述しているので、ふつうの本ではわかりにくい「近代西洋で生まれた市民社会の本質とは何か」までスーッと理解できます。https://t.co/ugAZS35bes pic.twitter.com/xD6ZdTcPdm
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) May 1, 2022
金子万久先生(金子元孝先生)のご著書『アコーディオン愉し』は、今も私にとってバイブルでございます。https://t.co/ugAZS35bes pic.twitter.com/Ca9dWyY4nv
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) May 1, 2022
明治大学リバティアカデミー講座 @lacademy1 「楽器で語る日本と世界の歴史 アコーディオン生誕200周年」(オンライン講座、見逃し配信つき) 2022年5月10日火曜日10:30−12:00 受講料1,100円 詳細はhttps://t.co/4vdDLjVlMm pic.twitter.com/KYkCsu44Sm
— 加藤徹(KATO Toru) (@katotoru1963) March 26, 2022