- 1. 免疫とは
- 2. 急性運動の影響
- 3. 慢性運動の影響
- 4. 新型コロナウイルスへの影響
3. 慢性運動の影響
(1)体力レベル・運動習慣と上気道感染罹患期間
(2)強度の高いトレーニングがNK細胞におよぼす影響
激しいトレーニングがNK細胞に影響することが、私たちの研究でも明らかとなっています。大学バレーボール選手が1ヶ月の強化合宿(5時間/日×6日/週)を行った場合、NK細胞の主要分画である傷害活性の高いCD56dim 細胞の数は変化しませんでしたが、傷害活性の低いCD56bright 細胞はトレーニングの終りに増加しました。総NK細胞活性は低下し(左の図)、さらに計算上のNK細胞ひとつ当たりの活性も低下しました。検体採取はすべて早朝の起床直後で、他のリンパ球分画や白血球分画、カテコールアミンの濃度も安静の基準値から変わっていませんでした。
(3)運動と免疫の関係