(1)研究対象は?
主な研究対象は土壌および地盤・堆積物です.自然環境〜人工環境,農地〜都市,海底〜森林などほぼすべての土様な物質を対象としています.また,これら土壌等で接する境界域(例えば,水域,建物など)も対象となります.
(2)何を研究しているの?
土壌中で養分や有害物質(重金属等)がどのように移動し,土壌を構成している物質と反応しているか,を研究しています.また,移動した物質等が,土壌に添加された資材や植物とどのように反応しているか,を調べています.
(3)どのような視点で研究を?
得られた研究成果を次に記すことに貢献できるよう目指しています.
・食糧増産には資源(肥料)が必要ですが,石油などと同様に日本にはこれら資源がほとんどありません.そのため,限られた資源をいかに有効活用するか,今使われていない資源を利用できるようにするか,栽培されていない土地でどのようにしたら栽培できるようになるか,を念頭に研究を進めています.
・有害物質等で汚染された土壌等が見つかると,多くの場合は,その土壌を掘り出し,汚染されていない新しい土壌に入れ替える処置がとられます.掘り出された土壌はどこにいくのでしょうか?遠くの場所で埋立廃棄などされます.ただこれは,汚染を移動させただけ,と考えることもできます.そこで,植物や廃棄物を利用し,汚染土壌を環境面で問題ないかたちにし,再利用できる技術開発を目指しています.