プロローグ
第一章 子どもに伝える<三つの力>
上達の普遍的な論理を<技化>する/<まねる(盗む)力>/あるプロ野球選手の着想/技を盗むための前提/「技を盗む力」と模倣との違い/ビジネスにおける暗黙知と形式知の循環/文系と理系の対立を越えて/基礎力は共通する/「重みづけ」を意識する/<要約力>の基本/<二/八方式>/関心の磁石をつくる
第二章 スポーツが脳をきたえる
スポーツの深い世界/『ゲーテとの対話』から/<技化>のコツ/蓮實重彦はゴダールに何を質問したか?/指導者の<コメント力>/ベストを取り戻す/「型」とズレ/世阿弥の「離見の見」/技とイマジネーション
第三章 "あこがれ"にあこがれる
自分流の変形/<癖の技化>/坂口安吾の場合/スタイルは「首尾一貫した変形」である/棟方志功の夢/スタイルの系譜を意識化する/『欲望の現象学』について/黒幕ジョゼフ・フーシェ/ボルグVSマッケンロー/ホンダを作ったクリエイティブな関係/城山三郎の判断
第四章 『徒然草』は上達論の基本書である
「高名の木登り」/兆しを見る力/エネルギーの一点豪華主義/その道の達人/先達のレベルを体感する/上達論のテキストとして見る習慣/<格言化>の効用
第五章 身体感覚を<技化>する
脳をきたえる幼児教育/「意識のコマ割り」をふやす/脳を活性化する方法/「頭の作業員は何人起きているか」/「感動」は意味の充満である。/ダンサーは「無心」か?/意識の密度と速度の関係/木の手触りを伝える技術/『デルスー・ウザーラ』の「技としての感覚」/合理的なアミニズム/天才アラーキーの「関係する力」/感性の振幅を大きくする勇気
第六章 村上春樹のスタイルづくり
スタイルが存在感を生む/自分のスタイルの器を大きくする/小説を書くのになぜ走るのか?/集中力と持続力はコインの裏表/集中に「入るシステム」をつくる/自分の得意技を仕上げる/すべてをクロスさせるということ/リズムを体に染み込ませる/東洋の伝統としての「呼吸法」
エピローグ
あとがき |
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