明治大学国際労働研究所 講演会のお知らせ

テーマ 台湾の労使関係の発展と課題
講師 潘世偉 氏(元中華民国労働部長)
日時 2024年1月20日(土)14:00〜17:00(13:30開場)
場所 明治大学 駿河台校舎 リバティタワー13階1133教室
※定員140名、予約不要・無料
講演要旨 Ⅰ.台湾における労使関係の展開

1949-1980年 国家主導
・ 包括的かつ排他的な労使政策
・ 国家介入型の労使関係
・ 産業発展のツールとして

1980-2011年 痛苦を伴う転換
・ 産業構造の転換、政治の自由化、中国の改革開放
・ 既成の枠組みからの脱却(制度圏外の労組運動、工場閉鎖とストライキ、活発化する労働運動)
・ 労働市場ルールの確立(多元的な労働組合の存在)

2011年以降  古い幹に伸びる新しい枝
・ 新しい労働三法(労組法、団体協約法、労使紛争対処法)
・ 人口と労働市場構造の変化
・ 新しい労働組合主義と労使紛争をめぐる近年の動向

Ⅱ.台湾総統選挙後の労働界の動向

・ 台湾における労働組合主義と政党政治
・ 労働組合と中台関係
・ 製品市場の変化に伴う課題
主催 明治大学国際労働研究所
問い合わせ先 電話:03-3296-1862
メール:itls@meiji.ac.jp

潘世偉 プロフィール

コーネル大学で産業・労使関係の博士号取得。労働大臣、行政院労工委員会主任委員、政務副主任委員、中華民国全国労工会秘書長、台湾機械産業工会連合会総幹事、国際金属労連中華民国委員会(IMF-ROCC)国際チーフなどを歴任。中国文化大学を退官後のいまも、台湾大学など複数の大学で教鞭を執り、政府、企業、労働組合のアドバイザーなどを務める。専門は団体交渉、労使関係、比較国際労使関係。