講演要旨
厳しい状況がつづく中国。「改革開放」開始以降40年近く続いてきた労働者市民レベルからの抵抗の遺産は、中国社会の変革にとって如何なる参考的価値を持つのか。社会変革をけん引すると言われた中産リベラル層による展望はとん挫し、労働者もまた、様々な理由から政治的抵抗を組織化できていない。労働者をベースとした社会運動こそが、社会変革の最も潜在力のあるアクターであることを解き明かす。
(逐次通訳あり)
テーマ | 中国の社会的展望と労働アクターの役割 |
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講師 | 區 龍宇 氏(無國界社運Borderless movement編集委員) |
日時 | 2023年10月14日(土)14:00〜17:00 開場:13:30【定員140名、予約不要・無料】 |
場所 | 明治大学 駿河台校舎 リバティタワー 14階 1146教室 |
司会 | 石井 知章 教授(明治大学商学部) |
主催 | 明治大学国際労働研究所 |
問い合わせ先 | 電話:03-3296-1862 メール:itls@meiji.ac.jp |
英国統治下の香港で1980年代から中国政府や香港政庁の政策を社会運動の立場から批評してきた。2021年以降は英国在住。邦訳に『香港の反乱2019』(2020年)、『香港雨傘運動 プロレタリア民主派の政治論評集』(2015年)、『台頭する中国 その強靱性と脆弱性』(2014年、いずれも柘植書房新社)がある。