開催要旨
2021年2月のミャンマー国軍によるクーデターから1年が経った。この民主政権破壊に対して非暴力不服従抵抗運動を展開している市民に対して国軍は残虐な弾圧と情報管理を行っている。労働組合も非合法化され、ナショナルセンターCTUM事務所も国軍により破壊・略奪されている。
明治大学国際労働研究所は2022年度最初に公開イベントとして、「クーデター後のミャンマー労働運動」と題する講演会を5月28日に開催する。講師はビルマと日本の両方で民主化運動を担ってこられたティンウィン氏 (在日ビルマ市民労働組合FWUBC・初代会長/岐阜女子大学南アジア研究センター・特別研究員)である。氏は昨年6月に日本に戻ってこられたので、クーデター後の現地の詳しい状況を聴けることを期待している。
合わせて日本の労働組合やNGO団体のミャンマーでの取り組みをコメンテーターからお聴きして、日本の市民・労働者として何ができるか考えるきっかけとしたい。
日時 | 2022年5月28日(土) 午後3時から5時半 |
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プログラム | 1. 主催者挨拶 中嶋 滋(明治大学国際労働研究所客員研究員・ミャンマー労働組合総連合CTUM顧問) 2. 講演 〇 テーマ「クーデター後のミャンマー労働運動」 〇 講師 ティンウィン 氏 (在日ビルマ市民労働組合FWUBC・初代会長/岐阜女子大学南アジア研究センター・特別研究員) 〇 講演要旨 ▼ クーデター後の政治情勢 ▼ 労働者の暮らしの状況 ▼ 労働運動の状況 ▼ 日系企業の動向 ▼ 日本の労働者への訴え 3. コメント ・ミンスイ氏 (在日ビルマ市民労働組合FWUBC・会長) ・窪田 摂子氏 (ミャンマー労働運動支援連絡会・自治労企画局国際担当) ・寺澤 環 氏 (ミャンマー労働運動支援連絡会・日教組国際局) ・成島 道官氏 (アジア社会文化交流センター・代表) 4. 閉会挨拶 石井 知章(明治大学国際労働研究所代表) |
使用言語 | ビルマ語 逐次通訳があります。 |
開催形式 | ZOOMミーティング |
参加費 | 無料 |
申し込み | 5月1日より 先着200人まで 事前登録フォームはこちら |
問い合わせ先 | 電話 03-3296-1862(水曜日午後のみ) |
1954年ミャンマー国マンダレー市生まれのイスラム教徒。
ヤンゴン経済大学在学中から学生運動に参加。
1988年民衆蜂起に参加し、逮捕され5カ月間投獄。
釈放後直ちに国民民主連盟NLDに加盟し、同党調査局員に。
1996年から2015年まで、日本に滞在して民主化運動に従事。
2002年に在日ビルマ市民労働組合FWUBCを設立し、2015年まで会長を務める。
2015年に民主化に貢献するためミャンマーに帰国するが、2021年6月に再来日。大阪市在住。