概要



      


国際日本古代学研究クラスターの研究課題は「日本古代学研究の世界的 拠点形成と地域連携」です。直近の研究プロジェクトである私立大学戦略 的研究基盤形成支援事業(大型研究)「日本古代学研究の世界的拠点形成」(2014 ~ 2018年度)で推進した明治大学所蔵の日本古代学研究資料 群の文化資源化、日本古代学研究の世界的ハブの構築による成果を継承・ 充実させ、「日本古代学研究の世界的拠点」の役割を継続発展させるための研究組織です。あわせて地域研究・史資料研究の徹底も進め、大学院教育との連携も並行し、研究成果を社会還元するための地域連携事業も進め ています。
 具体的には、大型研究で採用した
 1)「もの」の研究:物資・技術・経済
 2)「こと」の研究:文字・律令・制度・都市
 3)「こころ」の研究:文芸・心性
という3分野のアプローチに
 4)「国際化推進」
を加えることで、それぞれの研究課題への取り組みの国際的な発信および 連携を推進させ、〈世界に開かれた日本古代学〉の発展を目指しています。 日常的な研究活動と成果は、弊所HP、Twitterで公 開・公表しています。

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2019年度の事業

◆墨書・刻書土器検索データベース更新
◆国際学術研究会
「交響する古代Ⅹ」(2020年1月12・13日)
◆ 国際学術会議
 "公元前3至10世紀東亜地区考古和歴史学研究"中日
学術論壇(2019年8月29日)/第10回明治大学・高麗大学校国際
学術会議「日韓の文学・史学研究の諸問題」(2019年11月16日)
◆ 公開研究会・講演会
「円仁『入唐求法巡礼行記』にみる唐代法律問題」(2019年9月14日)
第4回古代歴史文化講演会「刀剣が語る古代国家誕生」(2019年12月22日)
大宰府史跡100年記念フォーラム「大宰府と多賀城」(2020年2月29日)*
総括報告会「東北太平洋沿岸地域の古代社会」(2020年3月7日)*
市民向け報告会「石碑から考える三陸の歴史と文化その魅力」(2020年3月20日)*
(*はCOVID-19感染拡大防止のため中止)
◆ パネル展示
大宰府史跡100年記念パネル展「大宰府史跡のあゆみ」(2020年2月25日~ 29日)
◆ 調査・成果報告
故宮博物院所蔵印の調査(中国)2019年8月30日
寧楽美術館所蔵印の調査(奈良市)2019年7月31日・8月1日
『古代学研究所紀要』第29号(2020年3月)
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研究分担者

研究者名
所属・職名

研究プロジェクトにおける
研究課題

当該研究課題の成化が研究プロジェクトに果たす役割

石川日出志

明治大学文学部・教授日本列島初期農耕社会の地域性
杉原荘介資料の文化資源化
弥生時代の物資・技術・集団
加藤友康 東京大学資料編纂所名誉教授
元明治大学大学院文学研究科・特任教授
平安時代貴族社会と日記
儀式書史料の文化資源化

平安時代の儀礼・都市
吉村武彦 明治大学文学部名誉教授 奈良時代の文字使用と律令法
令集解・墨書土器のデータベース化

支配・統治と文字の使用
佐々木憲一 明治大学文学部・教授 古墳時代の中央と周縁
日本古代学研究の国際化
都市・国家支配と地方支配
牧野淳司 明治大学文学部・教授 東アジアから見た日本の物語と説話
除秘鈔紙背文書の文化資源化
物語・説話を通した心性の研究
山﨑健司 明治大学文学部・教授 文学作品の文字使用と表現
萬葉集諸本本文の文化資源化
古代文芸の生成と心性の解明
湯淺幸代 明治大学文学部・准教授 王朝物語の構成要素
源氏物語の注釈・講義録の文化資源化
物語と儀礼・心性
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