陸地円君は、2006年12月26日に永眠しました(クリック)。 つつしんでご冥福をお祈り致します。 2006年12月26日 |
[参考] 中国では、北京戯曲芸術職業学院に義捐金受付の電話番号が公開され、陸地円君の父親である陸学さんがマスコミの応対などをなさっています。 中国語サイトの検索エンジンで、簡体字で「陸地円」「陸地園」と入力すると、彼の病状に関するニュースが続々とヒットします。そのうちの一部を以下に紹介します。 信報:少年京劇天才陸地円病危(写真):2005年1月6日 http://www.ynet.com/view.jsp?oid=4429442 要約:京劇の天才少年の一人として人気の陸地円君は、あと56日でやっと十七歳の誕生日を迎える。陸地円君は親と一緒に故郷の雲南に戻っていた。彼は誕生日を故郷で過ごしたあと、北京にある母校(中国戯曲学院)に戻る予定だった。 先月、喉が腫れたため、風邪だと思い地元の病院で診てもらったところ、急性リンパ細胞白血病であることが判明し、さる12月28日に緊急入院し、翌29日より昆明第一人民病院で化学療法を開始した。医師によると、陸君の白血球の量は正常値の十倍にも達し、もし血管内に拡散すれば命が無くなるという危険な状態にあるため、目下のところは転院も不可能という。 今後の治療の見通しとしては、化学療法が奏功すれば、ドナーを捜して骨髄移植手術をすることになる。 陸君は病床でも京劇のカセットテープを聴き、勉強を欠かさない。 陸君の父親である陸学氏は、息子が白血病で入院したことを、電話で北京戯曲芸術職業学院の名誉校長である孫毓敏氏に伝えた。孫毓敏氏は驚愕し、さっそく現校長と連絡を取り、学校を上げての支援・援助を約束し、新聞などメディアへの働きかけを開始した。このニュースを聞いて、京劇界には続々と支援の輪が広がりつつある。 少年京劇天才病危追踪 老教授給陸地円捐万元:2005年1月7日 http://news.sina.com.cn/s/2005-01-07/01054741530s.shtml 要約:白血病に倒れた陸地円(陸地園)君の病状は、故郷の雲南省の病院で薬による治療中。専門家の話によると、陸君の病気を直すための唯一の方法は、適合するドナーの骨髄から造血幹細胞を移植するしかない。現在、同君の容態は悪く、転院できる状態ではない。 京劇女優の張火丁氏、北京京劇院院長の王玉珍氏、中国京劇院三団団長の張建国氏らが、続々と援助を表明。 北京の某建築学院の常教授(当人の希望で、職場と下の名前は匿名)は、新聞で陸君の病気のことを知り、海外旅行のために貯めていた貯金一万元を現金で寄附した。 時代国粋−京劇ニュース:2005年1月23日 http://www.shidaiguocui.com/show.php?id=3364 要約:陸地円君は、化学療法の副作用からくる多大の苦痛に耐えながら、懸命に治療を続けている。 今週、記者は「麻子」という日本女性から電話をもらった。「私たちはインターネットで陸地円君の病気のことを知りました。少なからぬ友人たちが、日本で彼の舞台を見て、彼をとても好きになりました。日本にいる私の友人たちは、陸君に励ましの手紙を送りたいから郵送先住所を調べてほしい、と私に頼みました」。 地円君の父親である陸学氏のもとには、京劇界や全国の人々から手紙や寄附が続々と寄せられている。 時代国粋+[口冬][口冬][金将]京劇ニュース:2005年2月19日 「ドナーは見つかるか」 http://www.shidaiguocui.com/show.php?id=3490 http://www.dongdongqiang.com/news/20050219/005.htm 陸地円君が生きるためには、骨髄移植手術をする必要がある。ただ、非血縁者のドナーの細胞が適合する確率は、わずかに四百分の一から一万分の一ほど。ドナーを捜すのは難しいが、陸君は希望を捨てていない。 写真は、日本の岡山県に住む十河都さんから陸君のもとに届いた、激励の葉書。 時代国粋+[口冬][口冬][金将]京劇ニュース:2005年3月12日 「陸地円君にドナー候補が9人が見つかる」 http://www.shidaiguocui.com/show.php?id=3585 http://www.dongdongqiang.com/news/20050312/006.htm 陸地円君は苦しい化学療法を乗り越えた。しかし、完治のためには骨髄移植が必要である。 骨髄バンクを調査した結果、ドナーの候補が現時点で九人いることがわかった。 今後、さらに精密な測定をして適合するドナーを絞り込んだうえ、ドナーの幹細胞が陸君の細胞と拒絶反応を起こさないかどうかを実験し検証する必要がある。このため、すぐに移植手術ができるわけではない。しかし陸君のお父さんは「希望是非常大的」(希望はとても大きい)とコメントしている。 2005年4月23日付「北京娯楽信報」に、陸地円君に関する記事が掲載されました。 残念ながら、ドナー適合の第一回精密検査は失敗してしまったようです。 (以下、信報ニュースから。末永麻子さん訳)陸地円君の精密検査・測定の結果は理想的ではなく、先週、病院側は陸地円君と雲南のドナーの骨髄が適合しないことを実証した。目下希望は残る(中国骨髄バンクの)8名のドナーの候補者にある。 陸地円君が入院後、病院の専門家は中国骨髄バンクに陸地円君の骨髄に非常に近いドナー候補一名を見つけた。しかし精密検査後、適合しないことが判明した。病院ではすでに中国骨髄バンクに8人のドナー候補を見つけた。しかし病院側はドナー候補が自ら記入した資料を参考に、次から次へとこの8名のドナーを探しあて、ドナーの同意を得た後やっと精密測定をすることができる。陸君のお父さん陸学さん曰く「精密測定検査に大体一ヶ月の時間を必要とします。時間短縮の為にもこのドナー候補8人の検査を同時に行ったらどうかと、多くの方々から好意の電話をいただきました。しかしながら一人また一人と検査しなくてはなりません。一人ずつ検査し、結果適応しなかった時、また再度次の方に連絡することができるのです。資源浪費を避ける為です。」幸運なことに現在陸地円君は慢性期であり、生命の危険にさらされることはない。 病院側は陸地円君に三回目の化学治療を行った後一度実家に帰って休養させようと考えている。適合しそうな骨髄が見つかったのち骨髄移植の手術を行う。 陸学さん曰く「陸地円は既に雲南のドナーと骨髄が適合しなかったことを知っている。このような状況下、私達は彼に対してどのような隠し事もしたくない。このごろ陸地円は決して身体が良好ではなく、口腔から血泡が出て、情緒的にもいらだたしい時がある。しかし私達は常に彼を励ましつづけ、陸地円は医者の治療に協力したいと思っている。」 (「北京娯楽信報」記者唐雪薇) 原文は下記のHPをどうぞ(中国語です)。 http://dongdongqiang.com/news/20050423/005.htm http://www.shidaiguocui.com/show.php?id=3756 2006年1月21日 http://www.dongdongqiang.com/news/20060121/001.htm 陸地円来京急待手術救命 央視戯曲頻道成精神支柱 陸地円くん北京に上京し緊急手術による救命に賭ける 中央テレビの戯曲チャンネルが心の支えに (「2006年1月21日『北京娯楽信報』掲載の記事を要約) 完全に適合する骨髄が見つかるか? 巨額の手術費用をどうするか? 十七歳の陸くんが白血病にかかり、闘病生活を送るようになって、一年がたつ。家族や主治医の懸命の努力にもかかわらず、まだ、造血幹細胞の移植手術に適合する骨髄のドナーは見つかっていない。主治医の意見により、この一月、陸くんは北京の病院に移った。 陸くんは語る。 「ぼくはいま、元気を失ってしまいましたが、しかし、なるべく早く病気を治したいという希望は失っていません。いま残されたただ一つの道を、父や母といっしょにつきすすむだけです。ぼくは心から舞台を愛しています、自分の舞台に復帰したいです」 1月16日、記者は北京の病院に陸くんを見舞った。化学治療の副作用のため、頭髪や眉毛は失われ、もともと54キロだった体重はむくみのために一年間に27キロも増加し、毎日の注射のため彼の細い腕の皮膚は青や紫の針の痕だらけだった。 記者が「病気になったあと、一番深く感じたことは何ですか」ときくと、陸くんは答えた。「最も忘れがたいのは病院です。この病院という場所で、ぼくは『愛』というものを理解しました。病気にかかったおかげで、愛の心を深く感じました。こんなにたくさんの、今まで会ったこともない人々までもが、ぼくのことを心配してれるなんて、今まで思ってもみませんでした。いままでの人生のなかで得た、最も大きなものです」 現在、彼にとって、中央テレビの戯曲チャンネルを見ることが、心の支えになっているようだ。かつて京劇学校でいっしょに学んだ同級生が舞台に立つのを見るたびに、彼は一言も発することなく、食い入るようにテレビ画面を見つめる。 陸くん自信は希望を失わぬよう努めているものの、非血縁者の造血幹細胞の遺伝子が適合する確立は、400分の一から1万分の一までのあいだ、と、かなり低い。 北京での主治医・趙傑氏によると、陸地円くんの病気は急性リンパ細胞白血病で、混合型に属し、予後も不良になりやすいタイプだという。陸くんはすでに二回再発しているので、なるべく早く造血幹細胞を移植しなければ、治癒の希望は薄くなってしまう。目下、中華骨髄バンクに登録しているドナーのなかで、一人だけ、陸地円くんと初歩レベルとで適合しそうな人が見つかっており、現在、精密分析にかけている途中である。最後の選択は、非血縁者の造血幹細胞を移植するか、それとも、陸くんの両親の造血幹細胞を移植するか、二つに一つを選ぶことになる。 手術費用も問題である。陸くんは部分的に医療保険の適用を受けることができるし、また、募金や寄附ももらったものの、手術費用は40万元という高額に達すると見積もられる。陸くんの家族は、治療費のために生活を極限まで切りつめてきたが、それでも巨額な手術費用を捻出するには足りない。記者がこの問題を話題にすると、陸くんの父親・陸学氏は、ただひたすら繰り返し、 「『信報』は、すでに私たちをたいへん助けてくれました」 と目に涙をためて答えるだけだった。 北京での手術は、陸地円にとって最後の希望である。われわれ北京は、陸くんの若い命の希望を失わせてはならない。 (記者:唐雪薇) |
2005.2.21追記 中国の京劇関係者・愛好者が必ず見る二つのサイト http://www.shidaiguocui.com/show.php?id=3490 http://www.dongdongqiang.com/news/20050219/005.htm に、十河都さんから陸君宛の手紙が紹介されています。応援のメッセージは必ず届きます!! |
中華人民共和国 100049 北京市 海淀区 玉泉路15号 航天中心医院 康復楼 8楼7床 陸地圓先生 収 |
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折り鶴を同封する場合の例文(追加) 一日も早い御快復を祈って鶴を折りました。 これは日本の風習です。 |