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参加した若手京劇役者達

梨園之春
優秀青年京劇演員慈善演唱会
(白血病と闘う天才京劇役者「陸地円」を救うためのチャリティー公演)

日時:2006年3月4日土曜日
時間:7時半
場所:解放軍歌劇劇場
(地下鉄積水潭東南角C出口)
主催:中華慈善総会
解放軍歌劇院
北京文藝広播娯楽調頻87.6
(北京文芸ラジオ局娯楽チャンネル87.6)
協力:新浪娯楽 http://ent.sina.com.cn
N劇場戯劇インターネット
http://blog.sina.com.cn/m/njuchang
芸術監督:張関正
企画:徐暁力・王珮瑜・袁鴻

陸地円君を応援してくださる日本のファンの方々に2006年3月4日行われたチャリティー公演の模様をレポートします。
今回チャリティー発起人王珮瑜さんは陸君同様、子供京劇大会で優勝し、20代の女性ながら優秀な老生として知名度の高い優秀な役者さんです。上海京劇院の彼女は、今回陸くんのため上京、音頭を取りました。その呼びかけに応じ北京、天津の若手看板京劇俳優が一同揃い、チャリティー公演の実現に至りました。

解放軍歌劇劇場

 

演目名:参加京劇役者名(所属劇団・学院名)

あくまでも参考までの補足

1, 『轅門斬子』 :張建峰(中国戯曲学院)

張建峰

2006年3月現在中国戯曲学院の4年生ですが卒業後北京京劇院1団に戻ります。

優秀な奚派の老生です。2005年テレビ大会金賞受賞しています。

2, 『大英傑烈』 :郭明月(北京戯曲芸術職業学院)

郭明月

北京戯曲芸術職業学院の学生で陸地円くんと同級生、刀馬旦(立ちまわり中心の女性役)です。陸地円くんは雲南出身ですが、『大英傑烈』を聞くと雲南京劇院の名優関粛霜をおもいだします。

3, 『御果園』 :舒桐(中国戯曲学院)

舒桐

中国戯曲学院の先生です。先生ですがあちらこちら劇団から声がかかるのであらゆる劇団の公演に参加しています。2005年テレビ大会銀賞受賞しています。

4,『詩文会』 :劉錚(北京大道文化公司)

劉錚

北京戯曲芸術職業学院を卒業した劉錚は北京大道文化公司に所属する京劇役者として活動しています。彼いわく、テレビを通してしか陸君をみた事ないとか、早く回復して舞台に復帰してほしいとのコメントでした。

5,『金玉奴』 :李艶艶(中国戯曲学院)

李艶艶

中国戯曲学院の若手の先生です。アイドル版研究生ではなく、国家の認める本物の研究生を卒業しました。出身が北京戯曲芸術職業学院なので陸君の姐弟子になります。

6, 『定軍山』  :譚正岩(北京京劇院)

譚正岩(北京京劇院)

2005年テレビ大会金賞受賞

去年のチャリティーに引き続き今回も参加されました。
譚家を代表して、陸君の一刻も早い回復を願いますとのコメントでした。

7,『西施』 :陳晨(北京戯曲芸術職業学院)

陳晨(北京戯曲芸術職業学院)

2001年横浜で陸くんと『坐宮』 を演じたのは彼女です。現在北京戯曲芸術職業学院の学生さんです。

8,『打龍袍』 :羽+隹(zhai2) 墨(北京戯曲芸術職業学院)

羽+隹(zhai2) cctv

去年のチャリティーに引き続き今回も参加されました。
今回の琴師は中央電視台戯曲チャンネルの方らしいです(すみません名前を忘れてしまいました)。2005年テレビ大会金賞受賞

9,『龍鳳呈祥』:呂洋(天津京劇院実験京劇団)

呂洋(天津京劇院実験京劇団)


とてもほっそりしていますが「大青衣」貫禄万点です。今ではすっかり「程派」を代表する天津の女優さんとして定着しています。

余談ですが、チャリティー当日北京長安大戯院では彼女と同じ「程派」遅子秋の『碧玉簪』でした。

10,『鎖五龍』 :崔(王+月)(中国戯曲学院)

崔(王+月)

2006年3月現在中国戯曲学院の4年生です。2005年秋個人リサイタルを開きました。素顔はとても美しい彼女ですが、歌声はとても女性とは思えません。

11,『紅灯記』 :唐禾香(中国京劇院)


唐禾香

今回のチャリティーを通して、唐禾香さんがとても熱心でサービス心あふれる明るくやさしい方なのが感じられました。彼女がいれば病気も吹っ飛んでいきそうなパワーでした。

12,『珠簾寨』:楊少鵬(北京京劇院)+燕守平


楊少鵬 燕守平

北京京劇院2団の看板として貫禄がついてきた楊少鵬さんです。私の周りの京劇ファンは口々に「お父さん(楊乃鵬)とそっくり」と何度も繰り返していました。琴師は王珮瑜さんと親しい燕守平さんが登場しました。

13,『楊門女将』 :王艶(天津京劇院実験京劇団)


王艶

現在ナンバー1の花形スター王艶の登場でした。友人の王珮瑜がチャリティーの為、がんばっているのを横で見ていて、感動してしまったようです。

14,『捜孤救孤』 :王珮瑜(上海京劇院)


王珮瑜

孟小冬(解放前大変人気のあった女性老生)の再来と言われる、チャリティーの発起人王珮瑜の登場です。今回参加した京劇役者の方々は皆コメントで「王珮瑜はすごい、えらい」と誉めていました。彼女曰く「すごいのは私ではなく、この会場にいらした観客の皆さん、このチャリティーの為舞台裏で駆け回ってくださった方、協力してくれた楽隊の方々です。」

15,『坐宮』 :王珮瑜(上海京劇院)+陳晨(北京戯曲芸術職業学院)


王珮瑜+陳晨

陸くんの同級生陳晨と『坐宮』の一節を歌いました。

楽隊:北京戯曲芸術職業学院教師楽隊
琴師(京胡演奏者): 燕守平、劉俊強、左旭、馬金×3(xin1)、李河遵、宋顯慧

陸くんのお父様とお母様

↑陸地円君のお父様、お母様が舞台上でご挨拶しました。お母様は泣いて感謝の言葉を述べていらっしゃいまいた。

募金箱

陸地円君のお父様、お母様のご挨拶の後、中華慈善総会から参加京劇役者一名一名に記念品の賞与、各企業団体個人の募金報告、そのあと音楽と共に大きな募金箱が舞台中央下に置かれ、観客の皆さんに募金への協力を呼びかけました。
以上なんとなく、このチャリティー公演の模様をご理解いただけたでしょうか?

 

2006年7月3日付け追加報告

あのチャリティー公演から4ヶ月たちました。一体あの募金金額はいくらだったのか?その回答は王珮瑜さんのブログにて書いてありました。

3月9日付けには「7万余元」、しかし実際病院で渡したのは「8万4千元の小切手」と書いてあります。(以下の参考資料[3月9日付けのブログ][3月14日付けのブログ]の灰色の部分をご確認ください。

↓3月9日付けのブログ

王珮瑜ブログ3月9日

↓3月14日付けのブログ

王珮瑜ブログ3月14日

王珮瑜さん及びチャリティー実現に関わったその他大勢の方々、本当にお疲れ様でした。

またこの3月4日の公演が引き金になり、今北京の芸能界で一番ホットな相声芸人(漫才と落語の中間みたいな芸人の方)郭徳鋼氏が陸くんの為、3月23日北京天橋劇場にて、評劇『秦香蓮』のチャリティー公演をしました。郭徳鋼氏は老生の王延齢と花臉の包拯を演じたそうです。

郭徳鋼氏とはどんな人か?古いたとえで申し訳ないのですが、漫才ブーム時代の北野タケシ氏のような。。。?(ちなみに北京では相声ブームでもなんでもないのですが、彼一人だけが注目されているのです!)

多くの方々の暖かい声援を励みに、手術後、陸くんは大変な闘病生活を送っています。一日も早く元気になってほしい、そう願ってやみません。

 

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