カラオケ

 4月、北京大学中文系は、留学生のために四川省(しせんしょう)への修学旅行を主催した。世界各国の友人や、それまであまり交流のなかった若い日本人たちとも知り合うことができ、とても楽しい旅行だった。
 ひとり旅ばかりだった留学中、ぼくにとって、これが唯一の団体旅行である。
 今思うとわれながら不思議なのだが、ぼくは、中国各地に旅行して泊まるたびに、必ず宿の近くのカラオケに行って歌った。カラオケ・ボックスではなく、司会者がいる中国式カラオケである。内モンゴルの草原の村の夜だけは、カラオケが無かったので「生オケ」で歌ったが(後の写真参照)。
 いつもはひとり旅だったが、成都に泊まったときは仲間と歌った。
 中国でも、その後は「暴力バー」まがいの悪質カラオケが増えたようだが、ぼくの留学当時は良心的な店ばかりだった(と思う)。ぼくの旅行の思い出は、そこで歌った歌と結びついている。

91.4.14 李白の衣冠墓。


91,4,15・成都にある杜甫(とほ)草堂にて。このとき、ぼくは唐の大詩人・杜甫をしのんで漢詩を詠みました。ここをクリック


91,4,17・峨眉山(がびさん)にて、李白(りはく)の詩に詠まれた猿の子孫(?)を手に乗せる。
その下は4,20、都江堰(とこうえん)にて。私の左はオランダ人。私の右のヒゲの男性は中筋健吉さん。当時は九州大学院生で、いまは鹿児島大学の先生です。さらに右のふたりは日本人。





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