1990年9月。ほとんど手ぶらの状態で成田空港(東京国際空港)を出発し、北京での留学生活をはじめた。北京で最初に買ったのは、傘(かさ)と、「金魚」じるしのトイレット・ペーパーだった。
この日を記念して、ぼくは今でも北京に行くと「金魚」じるしの紙を選んで買うことにしている(普通、中国のトイレには紙が無いので、常時携帯する必要がある)。単なるジンクスで、それ以外の理由はない。
90,10,1・人民劇場にて京劇を見たあと、舞台にて。むかって右から杜近芳(と・きんほう)さん、私(加藤)、高占祥(こう・せんしょう)氏。
90,10,8・北京の博物館にて。国供内戦で人民解放軍が使用した、日本製97式(キューナナしき)中戦車「チハ」改。保存状態はかなり良い。
日本には、旧軍の兵器はあまり残ってません。しかし中国では、例えば北京郊外の「国際射撃場」まで足を伸ばせば、38式(サンパチしき)歩兵銃の実弾射撃でさえ手軽にできるのです。中国に、日本本国にも残っていない日本軍の兵器がしっかり保存されている理由を忘れてはならないと思います。
90,10,13・天安門前広場にて。「アジア大会」関連で沸き立つ北京。画面左端に鳳凰(ほうおう)の像が少し見えます。
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