回答 |
それは演目によります。日本人も、歌舞伎や能のせりふを耳で聞いただけでは、なかなか理解できませんが、それと同じです。
中国人は、「革命的現代京劇」のせりふならほぼ百パーセント、伝統京劇でも「丑」(道化役)のせりふなら九割がた耳で聞いて理解できます。でも、伝統京劇のせりふや歌となると、中国人にも難解です。京劇の言葉のアクセントは口語と違いますし、京劇のせりふの単語も、例えば一人称も口語では「我」だけですが、京劇では身分に応じて「妾妃(わらわ)」「孤王(余)」「某(それがし)」「在下・小官・卑職(本官)」「俺(おれ)」「小老児(やつがれ)」・・・など数十種類を使い分けますし。
逆に言うと、日本人の中国語学習者でも、京劇のきまり文句さえ覚えれば、耳で聞いただけで結構わかるようになります。
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