長い目で見ると、私たちは、「時代の転換点」に生きることになるかもしれません。

人口減少、少子超高齢化、災害の多発化、地球温暖化の深刻化とともに、ITやグローバルな人の移動が一般化する中で、新型コロナといった公衆衛生上の新たな脅威も加わり、人の住まい方、働き方、学び方、そして考え方のパラダイムシフトがおきる可能性が高まっています。

世界の人口10万人以上の都市の4分の1が人口減少都市(Shrinking Cities)と言われていますが、特に、日本は、世界でも前例のないスピードで人口減少が深刻化していくことが予測されています。こうした中で、都市政策・都市行政は、国内外の経済社会状況、問題構造、あるべき方向性を読み取り、私たちの暮らしや経済・ビジネスの変化から生まれる様々なニーズの実現に向けて、喫緊の都市課題を解決しながらも、長期的に持続可能な都市経営にも取り組むことが求められます。

しかし、これまでは新たな都市を「つくる」ことで対応してきましたが、これからは、すでに「つくられた」都市の再生・再構築が中心課題となります。つまり、これまで当たり前とされていた考え方、体制、ビジネスのあり方の変革に向けて、みんなで知恵を結集し、実践していくことが必要不可欠です。

野澤ゼミでは、一人ひとりの暮らしに関わる都市政策やそれを支える都市行政のあり方について、それぞれの都市・地域の実態に即した調査・分析とそれらをもとにした提言を行いながら、これからの社会、地域に貢献できたらと考えています。

特に、都市政策・都市行政の専門家の一人として、「誰もが心豊かな暮らしを享受できること」と「将来世代に多大なツケを残さないために、何をすべきか?」を同じ土俵で考えることを大切にしながら、ゼミ生の皆さんと一緒に切磋琢磨していきたいと思います。

野澤 千絵

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