研究室紹介
沿革
明治大学都市計画研究室は、加藤隆先生によって1965年度に創設され、約40年におよぶ加藤研究室時代には、福川裕一先生(千葉大学名誉教授)や西村幸夫先生(現・東京大学教授)が助手につき、町並み保存の調査・研究を積極的に進め、西郷真理子さんをはじめ多くの先達を輩出してきました。その伝統を引き継いだのが山本研究室です。
山本研究室は、発足当初から各地の住民主体のまちづくりの支援に取組んできました。2008年度には建築学専攻の客員教授として高見澤邦郎先生(首都大学東京名誉教授)を迎え、2011年度にはその後任として田村誠邦先生が着任し、田村先生が特任教授となった2013年度からは鈴木俊治先生(現・芝浦工業大学教授)が2015年度まで、山本俊哉教授とともに研究指導にあたってきました。なお、2014年度まで鈴木浩先生(福島大学名誉教授)も客員教授として加わり、田村誠邦先生の研究室と2017年度まで共同で研究室活動を行ってきました。
山本研究室は、発足当初から各地の住民主体のまちづくりの支援に取組んできました。2008年度には建築学専攻の客員教授として高見澤邦郎先生(首都大学東京名誉教授)を迎え、2011年度にはその後任として田村誠邦先生が着任し、田村先生が特任教授となった2013年度からは鈴木俊治先生(現・芝浦工業大学教授)が2015年度まで、山本俊哉教授とともに研究指導にあたってきました。なお、2014年度まで鈴木浩先生(福島大学名誉教授)も客員教授として加わり、田村誠邦先生の研究室と2017年度まで共同で研究室活動を行ってきました。
山本俊哉研究室の概要
明治大学都市計画研究室は伝統ある研究室ですが、山本俊哉研究室は2005年度に開設された、まだ歴史の浅い研究室です。学部4年生(B4)と大学院生のほか、ポスドク研究員等を含め、毎年20名以上が所属しています。密集市街地や郊外住宅地、津波被災地をフィールドに、現地NPOや他大学研究室等と緊密に連携し、実践的な研究を精力的に進めています。また、毎年海外に出かけ、現地の都市再生に関わるワークショップや展示発表会等を実施しています。
山本研究室のゼミと運営
山本研究室は、毎週開催の学年別ゼミ、学年の枠をとった合同ゼミと運営会議を毎月1回以上行っています。
学年別ゼミは、課題図書の輪読と既往研究のレビューを基本としています。合同ゼミは、研究室プロジェクトに関する議論や各自の研究中間発表会のほか、課題図書に関わるディベートを行っています。このディベートは、B4とM1が3〜4の混成チームに分かれ、課題に関わる賛否について主張・反駁を繰り返し、それをM2の審判団が判定するもので、課題図書の熟読と学年の枠を超えた親睦に効果的なことから毎年続けています。このほか、夏合宿やスタディツアー、海外ワークショップ、客員教授のオープン講義・シンポジウムを年中行事として実施しています。最近では、弘前大の北原研究室(2010年)、北大の越澤・坂井研究室(2011年)、奈良女子大の瀬渡・中山研究室(2012年)、九州工業大学の徳田研究室(2014年)など、他大学研究室との研究交流会も積極的に進めています。
山本研究室の研究活動
山本研究室は、関係行政機関や民間企業、NPO等と連携し、安全・安心(防災・防犯)、アート、建築・都市再生等、幅広い視野から都市計画に関する研究を進めています。
具体的なフィールドとしては、稲荷木(市川市)等の子ども安全まちづくり、向島(墨田区)の防災×アートのまちづくりのほか、大学の地域貢献の一環として、生田キャンパスでは月見台自治会の防災まちづくり、駿河台キャンパスでは神田淡路町等のまちづくりに関わってきました。最近では、陸前高田の震災復興まちづくりの支援に力をいれています。
海外でも現地の大学やNPO等と連携し、国際ワークショップや展示発表会等を通じて都市再生の提案・支援活動を進めています。ドイツのハンブルク・ドレスデン、韓国の清州・天安、スペインのバレンシアへ研究室単位で出かけ、それらの成果は研究室のホームページ(英語・スペイン語・韓国語)で公開しています。
このほか、旭化成ホームズと共同し、国交省の補助金も得て「住宅の防犯性能評価シミュレーション技術開発」を行い、その成果は特許申請しています。また、国内20研究機関と協働して科学技術振興機構(JST)の「計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築」開発プロジェクトを進め、(社)子ども安全まちづくりパートナーズの事務局を担っています。
具体的なフィールドとしては、稲荷木(市川市)等の子ども安全まちづくり、向島(墨田区)の防災×アートのまちづくりのほか、大学の地域貢献の一環として、生田キャンパスでは月見台自治会の防災まちづくり、駿河台キャンパスでは神田淡路町等のまちづくりに関わってきました。最近では、陸前高田の震災復興まちづくりの支援に力をいれています。
海外でも現地の大学やNPO等と連携し、国際ワークショップや展示発表会等を通じて都市再生の提案・支援活動を進めています。ドイツのハンブルク・ドレスデン、韓国の清州・天安、スペインのバレンシアへ研究室単位で出かけ、それらの成果は研究室のホームページ(英語・スペイン語・韓国語)で公開しています。
このほか、旭化成ホームズと共同し、国交省の補助金も得て「住宅の防犯性能評価シミュレーション技術開発」を行い、その成果は特許申請しています。また、国内20研究機関と協働して科学技術振興機構(JST)の「計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築」開発プロジェクトを進め、(社)子ども安全まちづくりパートナーズの事務局を担っています。
国内外の都市再生の支援活動
加藤隆研究室は、全国の歴史的な町並み保存の調査・研究をリードしてきたことで有名でしたが、山本俊哉研究室は、国内外の都市再生を支援していることで知られています。国内では、現地NPOや他大学研究室と緊密に連携し、向島(墨田区)の防災×アートのまちづくり、市川や堺の子ども安全まちづくり、陸前高田の被災地創生まちづくりのほか、大学の地域貢献として、生田では月見台自治会の防災まちづくり、駿河台では神田淡路町等のまちづくりに関わっています。海外でも、現地の大学やNPO等と連携し、国際ワークショップを通じて都市再生の提案活動を進めています。2008年はハンブルク、2009年は清州(韓国)、2010年はバレンシア、2011年は天安(韓国)およびドレスデンと、研究室単位で海外に出かけており、成果は研究室のホームページ(英語・スペイン語・韓国語)で公開しています。
外部競争資金を得た研究活動
山本研究室では、2006年から旭化成ホームズと共同し、国交省の補助金も得て「住宅の防犯性能評価シミュレーション技術開発」を進め、その成果は特許申請しています。また(社)子ども安全まちづくりパートナーズなどとともに、科学技術振興機構(JST)の「計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築」および「国際基準の安全な学校・地域づくりの協働活動支援」プロジェクトを進めています。さらに、日建設計や千葉大等と「多様な災害からの逃げ地図作成を通した世代間・地域間の連携促進」プロジェクトを下田市や西日本で展開して行く予定です。
山本俊哉について
明治大学理工学部建築学科教授
明治大学院理工学研究科新領域創造専攻教授
博士(学術)
略歴
明治大学院理工学研究科新領域創造専攻教授
博士(学術)
- 1959年
- 千葉市に生まれる
- 1981年
- 千葉大学工学部建築学科卒業
- 1983年
- 千葉大学大学院工学研究科修士課程修了
東京大学工学部都市工学科伊藤滋研究室を経て - 1984年
- (株)マヌ都市建築研究所入社
- 1992年
- 同社取締役就任(2005年まで)
- 2005年
- 明治大学理工学部建築学科助教授(准教授)
- 2010年
- 明治大学理工学部建築学科教授(現在に至る)
- 1998年
- 中央大学理工学部土木工学科兼任講師(2005年まで)
- 2001年
- 千葉大学教育学部非常勤講師(2002年まで)
- 2004年
- 千葉大学工学部非常勤講師
- 2004年
- 東京理科大学工学部建築学科非常勤講師(2006年まで)
- 2005年
- 東京大学工学部都市工学科非常勤講師
- 2007年
- 首都大学東京大学院非常勤講師
- 2008年
- 筑波大学大学院非常勤講師