実験設備 |
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A502号室には遷移金属酸化物の試料を合成するための実験装置群を設置しています。また、A109号室には合成した試料の質を評価するためのX線回折装置と磁化率・比熱・誘電率・電気抵抗などの基本物理量を測定するための実験装置群を設置しています。超低温での物性実験や強磁場下での物性実験、中性子線や放射光を用いた実験は、学外の研究施設にある装置をお借りして実験します。
≪学内実験施設 A109号室にあるエックス線装置 D2 Phaser(ブルカージャパン株式会社)および、RINT1200(株式会社リガク)を用いてエックス線回折実験を行います。試料にエックス線を照射し、回折パターンを測定することで、合成した試料にどのような化合物が含まれているか、またどのような結晶構造を持っているかを知ることが出来ます。≪学外実験施設≫ 大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設 (茨城県東海村)での中性子散乱実験 巨大な加速器を用いて陽子を光速近くまで加速し水銀原子に衝突させると、水銀原子核が破砕され中性子が飛び出てきます。この中性子を利用して世界最高クラスの強力な中性子ビームによる散乱実験を行います。核スピンをもつ中性子を試料に照射して、散乱される様子を調べれば、原子配列や原子の動き、さらにはスピンの配列やスピンダイナミクスといった物質内部の様子が原子レベルでわかります。特に中性子散乱は、磁性体におけるスピン配列の情報を直接取り出すことが出来る唯一かつ強力な実験手段です。 (茨城県東海村)での中性子散乱実験 原子炉を使いウランが核分裂する際に放出する中性子を取り出して、実験に適したエネルギーに制御した中性子ビームを試料に照射し、中性子散乱実験を行います(現在、停止中)。J-PARCとは中性子ビームの特質が異なっています。J-PARCでは約0.1ミリ秒以下の極めて短時間に強力な中性子が発生する”パルス中性子”に対し、JRR-3は時間に依らず中性子が連続的に発生し続ける”定常中性子”となっており、両施設ともビーム特性を最大限生かして、異なる手法で中性子散乱実験を行うことが出来ます。 [先頭に戻る] |