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〇相澤守・田原一邦・小原学・楠瀬博明・小椋厚志
自然界、特に「生物」の世界は「異方性」にあふれています。例えば、ヒトの骨や歯などの硬組織に着目すると、それらの無機成分は「アパタイト」であり、それは体の部位により異なる配向性(異方性)をもっています。水酸アパタイト(HAp)は六方晶系に属し、a面およびc面という二つ結晶面を等方的に有していますが、ヒトの生体骨中のアパタイトはa面が、歯のエナメル質のそれはc面が多く露出した特異な配向構造をもっています。「なぜ、ヒトは組織部位により異方性の異なるアパタイトを選んだのか?」これが本研究の着想のきっかけです。
理工シーズ#2では、生体骨や歯のエナメル質のモデルとなりうる二種類の「アパタイト単結晶粒子」の合成に功しました!
生体骨モデルの「アパタイトファイバー」から気孔率や細孔構造を 制御した「多孔質セラミックス」を作製できます。これらの多孔質セラミックスは高い骨形成能を備えています。
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