理工学部 応用化学科 教授
相澤守
MAMORU AIZAWA
物質や材料中のナノレベルの欠陥はその物性に大きな影響を与えます。生体中の骨組織の多くの欠陥構造を包含していることが知られています。そこで、本シーズでは、ナノレベルの欠陥構造と材料機能との関連性を明らかにする取り組みを進めています。例えば、優れた生体適合性をもつ水酸アパタイト(HAp)や生体吸収性を備えたβ-リン酸三カルシウムなどを基盤材料とし、これらに積極的に欠陥を導入して高い骨形成能を与えるプロセスを開拓しています。また、同時に材料の気孔構造などのマクロ空間を緻密に制御することで、所望の組織(骨・心筋・肝)を再生させる「再生医療」に貢献する細胞の足場材料を創製しています。我々の取り組みが社会に新しい価値を創造できればうれしいです!