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明治大学 理工シーズ

理工シーズ#1

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1

計算科学を導入した
バイオマテリアルの機能設計

〇相澤守・矢崎成俊・金子弘昌・坂元孝志・深澤倫子・本田みちよ・榊原潤

  • 3)すべての人に健康と福祉を
  • 9)産業と技術革新の基盤をつくろう

本シーズでは、バイオマテリアルのなかで「人工骨」などとして臨床応用されている「バイオセラミックス」をベースとし、生命現象に積極的に働きかける「生命機能マテリアル」を実験と計算科学の融合により開発しています。ここでは、生体骨に直接結合する「水酸アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2; HAp)」および生体内で吸収置換される「β-リン酸三カルシウム(β-Ca3(PO4)2; β-TCP)」を対象としています。より具体的には、実験系研究者からの良質な実験データおよび機械学習などにより収集した情報をもとに「生命機能推定モデル」を構築します。そのモデルを逆解析することにより創り出される「設計図」をもとに生命機能を自在に制御した「革新的バイオマテリアル」を創出します。本研究で対象とする「生命機能」は、骨形成能・生体吸収性・耐感染性(抗菌性)・血管形成能の4つであり、細胞や高額な成長因子などを使用せずに、材料単独での高いパフォーマンスを発揮しうる「テーラード型人工骨」を開発し、我が国の「健康寿命の延伸」に貢献します。

相澤教授 顔写真

理工学部 応用化学科 教授

相澤守

MAMORU AIZAWA

 我々の体と接して使用される、例えば人工骨のような「バイオマテリアル(生体材料)」は超高齢社会を突入した我が国において「健康寿命の延伸」に大いに貢献しています。これまでバイオマテリアルは多くの実験を経て社会実装されてきましたが、人工知能や機械学習に代表される「計算科学」の進歩は著しく、実験と計算とを融合させた新しいアプローチにより材料開発の速度を加速化させるとともに、実験の効率化を達成できます。我々の取り組みが社会に新しい価値を創造できればうれしいです!

 我々の体と接して使用される、例えば人工骨のような「バイオマテリアル(生体材料)」は超高齢社会を突入した我が国において「健康寿命の延伸」に大いに貢献しています。これまでバイオマテリアルは多くの実験を経て社会実装されてきましたが、人工知能や機械学習に代表される「計算科学」の進歩は著しく、実験と計算とを融合させた新しいアプローチにより材料開発の速度を加速化させるとともに、実験の効率化を達成できます。我々の取り組みが社会に新しい価値を創造できればうれしいです!

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