1999.2
武家坡(ぶかは)Wu-jia-bo

 これから見ていただくのは、武家坡、「武(ぶ)一族の住む坂」という意味の名前をもつ場所で、離ればなれになっていた夫婦が再会する、という芝居です。
 今から千二百年前のものがたり。薛平貴(せつへいき)という名前の貧しい若者がいました。時の総理大臣の娘・王宝釧(おうほうくん)は、貧しい薛平貴と勝手に結婚したため、父親の総理大臣から勘当(かんどう)されてしまい、みすぼらしいあばら屋で暮らしました。
 薛平貴は、妻の父親たちの陰険(いんけん)な陰謀(いんぼう)のために、中国を追い出され、外国に行きました。そしてそのまま、夫・薛平貴は消息を断ちました。
 それから十八年の歳月が流れました。王宝釧は、再婚話を断わりつつ、帰らぬ夫をずっと待ち続けていました。そしてある日、突然、夫は十八年ぶりに帰ってきたのです。しかも夫は、外国の王様になっていました。・・・
 十八年も離ればなれになっていた夫婦は、果たして、お互いの心の溝(みぞ)を埋めることができるでしょうか?
 登場人物はたった二人、中年の夫婦だけ、というシンプルなお芝居です。二十年も離れていた夫婦がめでたく再会したときの心の揺れ動きと喜びの歌を、どうぞお楽しみください。

(青年団:55分)
 ここは、中国の農村地帯です。
 薛平貴が登場して、歌います。
「(幕の中で)ひとり馬にのり、国境を越える
 (舞台に登場して)久しぶりの祖国に、思わず涙がほとばしる
 北の外国と違い、南の中国は、緑ゆたかな花咲く国土(こくど)
 わたくし薛平貴は、まるで、一羽(いちわ)のはぐれ渡り鳥のように、南に帰ってきた
 思い起こせば、憎むべきは、わが妻の父親
 妻の父親は総理大臣だったので、貧しかった私を嫌った
 わが妻の姉の夫は、妻の父親とグルになり私を迫害した
 義理の父と義理の兄から、私はいわれのない迫害を受けたのだ
 みどり柳の木の下に、馬をとめれば、ここは「武一族の坂」という地名の土地、わが妻の住む場所
 あちらのご婦人たちに、わが妻・王宝釧の所在をたずねてみよう」

 薛平貴は、農作業をしている婦人たちに、王宝釧のことを尋ねます。
 農村の婦人は舞台に登場せず、幕の中から声だけで応答します。
 婦人は「残念でしたね。王宝釧さんは今まで、私たちと一緒に畑仕事をしていましたが、あいにく、いましがた自分のあばら家に帰ったところですよ」と答えます。
 薛平貴は、幕の中に向かって頼みます。
「それでは、王宝釧さんにお伝えください。彼女の夫からの、大事な手紙を持ってきました。直接お渡ししたいので、こちらまで取りに来てください、と」
 薛平貴は、十八年も王宝釧と離れていました。いきなり自分自身が帰ってきたら彼女のショックも大きいだろうと思い、ウソをついたのです。
 農村の婦人は、王宝釧に「旦那さん、やっぱり生きていたわ。あなたに手紙が来たわよ」と伝えます。王宝釧は「ありがとうございます、これから手紙を受けとりに行きます」と答えます。このやりとりは、幕の中から声だけが聞こえます。

 王宝釧が登場し、歌います。
「私は、武家坡に来ました
 あちらの方を見てみると
 立派な軍人さんが、ひとり、立っています」
 王宝釧は、ふと疑いをいだきます。彼女は勘当されたとはいえ、権力者の娘。いままで、いろいろな男が彼女のところに野心を抱いてやって来ました。今回の「夫の手紙」も、何かの罠(わな)かもしれません。
「私はここで、畑の苦菜(にがな)を掘りおこすふりをして
 あの軍人さんの反応をうかがってみましょう」

 薛平貴と王宝釧は相思相愛(そうしそうあい)の夫婦でしたが、なにしろ、十八年ものあいだ一度も会っていなかったので、互いの顔がすぐにはわからなくなっていたのです。

 薛平貴は歌います。
「さっきのご婦人に言伝(ことづ)てを頼んでから、すっかり時間がたってしまった
 ここ武家坡に立ち疲れて、足がいたくなってしまった
 武家坡の坂道をおりて、自分で様子を見に行こう
 ふと見れば、畑のなかで、一人の婦人が苦菜(にがな)を掘り起こしている
 前からみた姿は、わが妻に似ている
 後ろからみた姿も、わが妻・王宝釧に似ている
 いきなりここで、わが妻の名前を呼びたいけれども
 万一、人まちがいだったら、いかにもバツが悪いことだ」

 十八年ぶりの妻は、畑の野良仕事(のらしごと)の泥にまみれて、夫の薛平貴にさえ、すぐには見分けることができなくなっていました。

 薛平貴は、畑の中の婦人に、王宝釧という人はどこにいるかとたずねます。
 王宝釧は、用心のため、自分が他人のふりをしたまま、逆に薛平貴にたずねます。
「軍人さん、あなたは王宝釧さんの親戚ですか、それとも友人ですか」
 薛平貴もウソで答えます。
「自分は王宝釧さんの親戚でも友人でもありません。自分は、薛平貴の同僚です。薛平貴からの手紙をあずかってきたのです」
 王宝釧は、この軍人が本当に夫からの手紙を持ってきたのだと思い込み、喜び、あわてます。

 王宝釧はひとりごとを言います。
「まあ、なんということでしょう。わが夫・薛平貴は、家を留守にして十八年間、ひとことも音さたが無かったのに、いきなり手紙が来ようとは。手紙を受けとりたいのはやまやまですが、いま私は、野良仕事(のらしごと)のためのボロ着(ぎ)を着ております。こんなみすぼらしい姿で、『わたくしが薛平貴の妻でございます』などと、どうして夫の同僚のかたに名乗れましょうか・・・」
 王宝釧は、自分から「薛平貴の妻です」と名乗るのが恥ずかしいので、相手の口から言わせることにします。
「軍人さん、一つナゾナゾをしてみましょう」
 王宝釧は遠のいたあと、薛平貴に近づきます。
 薛平貴は一瞬、王宝釧の挙動不審をいぶかりますが、すぐに気付いて、
「あ、あなたはもしかして、薛平貴の奥様ですね」
 薛平貴はあらためて王宝釧に、ていねいな挨拶をします。
 王宝釧の方はまだ、相手の軍人が、実は夫の薛平貴であることに気付いていません。

 薛平貴は驚いて、ひとりごとを言います。
「やはり妻だったか。・・・わたしが家を留守にして、その間(かん)、十八年。妻は再婚したろうか、他の男と通じてはいないか。ちょうど、あたりに人目(ひとめ)が無い。たわむれるふりをして、妻の貞操(ていそう)を試してみよう」
 薛平貴は歌で「妻の心を試してみよう」とうたいながら、弓の袋から手紙を取り出すふりをします。

 薛平貴は、手紙をなくしてしまったふりをします。そもそも、王宝釧への手紙など、はじめからありません。薛平貴当人が来ているのですから。
 しかし、まだ相手の正体に気付いていない王宝釧はあせります。王宝釧は怒って「大事な手紙を、なぜ、なくしてしまわれたのですか」と言います。
 薛平貴は「手紙は大事に弓矢の袋に入れておきました。でも、旅の途中、お腹がすいたので、空を飛ぶ渡り鳥を矢で射おとして食べました。たぶんそのときに手紙を落としてしまったのでしょう。でもご安心を。手紙の文句は、頭のなかに暗記しております」

 王宝釧は疑って言います。
「わたしの夫・薛平貴は、手紙と一緒にお金もあなたに預けたのに、あなたは途中でそのお金を勝手に使ってしまい、それでそんな見えすいたウソをついているのでしょう?」
「いいえ。自分が薛平貴どのの手紙の中身を知っているのは、薛平貴どのがあの手紙を書いたとき、隣でその文句を見ていたからですよ」

 薛平貴は、自分の正体をかくしたまま、ウソの物語を歌います。
「(歌)薛平貴どのは、月あかりのもと、あなたへの手紙を書きました」
「(歌)あのひとは元気ですか」
「(歌)元気ですよ」
「(歌)病気はしてませんか」
「(歌)してませんよ」
「(歌)三度のご飯は」
「(歌)軍属(ぐんぞく)が作ってくれます」
「(歌)服がほころびたら」
「(歌)つくろってくれる係がいます。
 そんなことよりも、あなたのご主人は、ここ数年、不運つづきです。
 外国の軍隊で、刑罰を受けました」
 みんな薛平貴の作り話ですが、王宝釧は信じてしまい、夫の身の上を案じます。

 薛平貴はウソを続けます。
「あなたの夫・薛平貴は、軍隊の馬をいっぴき、逃がしてしまいました。軍隊にとって、馬は貴重な兵器。薛平貴どのは、自腹(じばら)を切って馬の代金を弁償(べんしょう)することになりました」
 王宝釧は疑い、あれこれ質問しますが、薛平貴はノラリクラリと王宝釧の質問をかわして、ウソを続けます。
「薛平貴は馬の代金を弁償しようとしましたが、軍隊の給料は安いので、自分ひとりではお金を払い切れません。そこで薛平貴は、私に言いました。『俺の妻は王宝釧という名前で中国の都にいる。その妻をおまえにやるから、かわりに金を貸してくれ』 それで自分は、薛平貴どのに貸したお金の借金のカタに、あなたをもらいにやってきたのです」

 王宝釧はびっくりします。
 薛平貴は「信用できないというなら、『薛平貴の妻を譲渡(じょうと)する』という証拠の書類も持ってます。あとで、信用できる立会人(たちあいにん)のもと、その書類をあなたに見せましょう」

 王宝釧は、薛平貴のウソを信じこんで、歌います。
「ああなんと、ひどい男!!
 あの男のいる外国にむかって、大声で罵(ののし)ります
 極悪非道(ごくあくひどう)の人でなし!!
 わたしはあなたのために、裕福なやしきを飛び出したのに
 わたしはあなたのために、実の父親と縁を切ったというのに
 信じていたあなたに、私は売られてしまった・・・」

 王宝釧は興奮して、薛平貴とふたりで歌のかけあいをします。
 薛平貴は自分の正体をかくしたまま、歌で王宝釧の気持ちを確かめようとします。
「さあ、このお金をあなたにあげよう
 これで綺麗(きれい)な服を買い、美しい首飾りを買いなさい
 わたしたちはこれから、夫婦として一緒に何年も暮らすのだ」
「このお金は受けとりません
 どうしても、と言うなら、わたしの葬式のお金にしてください
 わたしの葬式の白いだんまく、白い喪服(もふく)、白いかたびら
 それらを買ってください。わたしは死にます」

 薛平貴は今度は、力づくで王宝釧を奪おうとするふりをします。
「さあさあさあ、わたしと一緒に馬に乗りなさい
 そしてそのまま、外国へ行きましょう
 さあ、馬に乗りなさい」

 王宝釧はこっそり、地面の土を手ににぎり、薛平貴の目に投げます。薛平貴が目つぶしをくっているあいだに、王宝釧はあわてて、自分の粗末な家に逃げ帰ります。

 薛平貴は、妻の態度を見て、安心します。
「(歌)みさおを守り通したあっぱれな妻
 やはり、わたしのために、十八年間も苦労していたか
 わたしは馬をおりて、歩いてゆき、
 十八年ぶりの夫婦の再会をしよう」

 薛平貴も舞台から下がります。


 ここは、王宝釧が住んでいる粗末な家です。
 王宝釧が登場し、そのあとを薛平貴が追いかけてきます。
 王宝釧はあわてて、家のとびらをしめ、カギをかけます。彼女はまだ、自分を追いかけてくる軍人の正体が、実は薛平貴であることに気付いていません。
 薛平貴は扉の外で「ぼくだよ、君の夫だよ。扉をあけてくれ」と歌います。
 王宝釧は扉の中で「さっきまでは、軍隊での夫の同僚だったのに、今度は、わたしの夫だと言うのですか」と歌います。
 薛平貴は、この十八年間、離ればなれになっていたあいだの出来事を、歌で説明します。
「妻よ、昔のことを思い出すと涙が止まらない
 わたしたち夫婦は、貧しい小さな家で苦労をなめつくした
 わたしが反乱軍を鎮圧し、抜群の功績をたてたとき
 朝廷の論功行賞(ろんこうこうしょう)でわたしも恩賞が与えられる予定だった
 わたしは後軍都督府(こうぐんととくふ)の官職をもらえるはずだったのに
 なんと、そなたの父は、皇帝陛下に上奏し、わたしに恩賞を与えぬよう水をさした
 その後、西の外国が中国に反抗したので、わたしは中国の軍隊の先頭に立って出撃した
 西の外国の国王の娘・代戦公主(だいせんこうしゅ)は女だてらに男まさりの戦士だった
 わたしは武運つたなく敵の捕虜となってしまった
 西の外国の国王は、わたしが祖国から冷たくされ、最後に捕虜となったことに同情し
 わたしを、自分の娘である王女・代戦公主と結婚させた
 その後、西の外国の国王は亡くなり
 わたしは代戦公主とともに、西の外国を治めることになった
 ある日、宮殿の王座にすわって空をながめていると
 大きな渡り鳥が、足に手紙をむすびつけて空を飛んでゆくのが見えた
 わたしが弓で、その大きな渡り鳥を射落(いお)としてみると、その手紙は、服の切れはしに血でしたためたもの
 服の切れはしを開いて見れば、わたしの妻が血で書いた文字
 わたしははじめて、そなたが一族から追い出され、貧乏生活をしていることを知った
 わたしは夜(よ)を日(ひ)に継いで馬をはしらせ、中国にもどってきた
 一刻もはやく、妻とふたり、再会を果たすために
 妻よ、もしぼくが本物だと信じられぬなら、指をおって数えてごらん
 わたしたちが分かれてから、もう十八年になるはずだ」

 王宝釧は続けて歌います。
「あなたが本物の夫なら
 わたしがスカートの切れはしに書いた、その血の手紙を見せてください」
 薛平貴は歌います。
「川はどこを流れても、最後は海に帰るもの
 そなたの手紙も、波乱万丈のすえ、もとのところに帰ってきた」

 王宝釧は扉を少しあけて、かつて自分が書いた手紙を薛平貴から受け取ります。
 王宝釧は歌います。
「これはまさしくわたしが自分の血でしたためた手紙
 本当にわたしの夫が帰ってきたのですね
 さっそく、とびらをあけましょう」
 王宝釧はとびらをあけて、夫の顔をあらためて見て、歌います。
「昔のあなたの面影(おもかげ)は、一体どこにいってしまったの?」
 薛平貴と王宝釧は交互に歌います。
「妻よ、わたしの顔がすっかり変わってしまい、わたしが本物と信じられぬなら
 そなたも自分の顔を鏡で見てみることだ」
「こんな貧しい家に、鏡などありません」
「洗面器の水で・・・」
「洗面器の水鏡で、自分の顔を見てみます
 光陰矢のごとし、ああ、わたしも年をとってしまったのですね
 この十八年のあいだに、わたしも年をとってしまいました」

 薛平貴は、早く自分を中にいれてくれるよう、王宝釧に頼みます。
 王宝釧は、扉をあけるから少し後ろにさがるよう薛平貴に言います。
 王宝釧の気持ちは揺れ動いていました。十八年ぶりの夫と再会したいのは山々ですが、自分はもう、かっての若く初々(ういうい)しい新妻(にいづま)ではありません。
 王宝釧は歌います。
「小屋のとびらをあけましょう・・・いいえ、やはり
 わたしはここで、頭をぶつけて自殺してしまいましょう」
 薛平貴は歌います。
「妻よ、はやまったことはやめなさい
 わたしは小屋の外でひざまづき、あなたに許しを乞(こ)う」
「わたしは前にすすみ、夫の手をとって家の中に入りましょう」
 ふたりは、家の中に入ります。王宝釧はたずねます。
「十八年のあいだ、あなたはどんな官職を得ましたか」

 薛平貴は「いきなりぼくの官職をきくのはなぜか」とたずねます。
 王宝釧は「わたしはずっと貧乏生活を送ってきましたので」と答えます。

 薛平貴は、十八年前、王宝釧を置いて外国との戦争に出征(しゅっせい)するとき、十かかえの薪(たきぎ)と八斗(はっと)の米を残していました。
 薛平貴は妻に、貧乏生活を送っていたとき、どうして、実家から米や薪を借りなかったのか、とたずねます。
 王宝釧は、自分が実父と絶交して以来、実家のしきいをまたいだことは一度として無い、と言います。
 薛平貴は、妻の心意気を褒めます。

 薛平貴は、自分はこれから天下をとって、そなたの父親を見返してやる、と言います。
 王宝釧は、薛平貴の大言壮語(たいげんそうご)を信じません。
 薛平貴は今までかくしていた外国の王冠(おうかん)や、外国の宝(たから)を出して、王宝釧に見せます。
 薛平貴は歌います。
「頭に豪華な毛皮のかんむりをかぶり
 身には錦(にしき)の豪華な服をまとう
 ふところから、外国の豪華な宝石を取り出して
 妻にじっくりと見せてあげよう」
 王宝釧は、薛平貴が本当に外国の国の王様になっていたことを知ります。
 王宝釧は歌います。
「外国の国宝を手にとって見ますと
 この貧しいあばらやのなかに、宝のかがやきが満ちます
 わたくしはあらためて、夫の前に身をかがめ
 うやうやしく官位(かんい)の御沙汰(ごさた)を待ちましょう」

 薛平貴は言います。
「そなたは誰じゃ」
「王宝釧と申します」
「なぜひざまづいておる」
「官位(かんい)の御沙汰(ごさた)を待っております」
「おやおや、そなたはさっき、外の畑で、わしのことをさんざんに罵(ののし)りおった。わたしは、そなたなんぞ知らぬぞ」
「さっきは、あなただと知らなかったのですよ」
「もし、わたしだと知っていたら?」
「もっと罵っていました」
「おや、それではますます、そなたに官位をさずける訳にはゆかぬ」
「官位などいりません」
「まあ、そう言うな。そなたに官位を与えぬ訳はあるまい」

 薛平貴と王宝釧は続けて歌でやりとりします。
 薛平貴には、頭の痛い問題がひとつありました。自分は、外国の王女である代戦公主とすでに結婚していたのです。二人のうちどちらを第一夫人とするかを決めなければなりません。
 王宝釧は歌で「わたしは第二夫人でかまいません」と歌います。
 薛平貴は「そなたと先に結婚したのであるから、そなたをわたしの皇后(こうごう)としよう」と歌います。

 薛平貴と王宝釧は、十八年の苦労が今日むくわれた、と、喜びの歌をうたい、笑います。

(完)

物語は[大登殿]に続く


[「京劇実況中継」目次に戻る]