以下、朝日カルチャーセンター・新宿教室のサイトの本講座の紹介より自己引用。 |
中国の歴代王朝の寿命は三百年を超えない。が、中国文明は過去数千年間持続し、今も繁栄している。なぜか。その秘訣は「反乱」にある。 どこの国でも、平和が長く続けば、貧富の格差や社会問題が増大する。中国史では、社会が傾くと、野心的な反乱者があらわれる。秦末の陳勝・呉広、唐の安禄山、明末の李自成、清末の洪秀全は、登場が早すぎて失敗した反乱者である。漢の劉邦、唐の李世民、明の朱元璋、中華人民共和国の毛沢東は、失敗と紙一重で成功をつかみ、新国家の開祖となった反乱者である。これらの反乱者は、それぞれ出自も資質もバラバラだが、彼らを生んだ中国社会の土壌は今も昔も変わらない。中国は、反乱というドラスティックな形で「文明のOSのアップデート」を繰り返してきた「易姓革命」の国である。現在および未来の中国を理解するうえでも、反乱は重要である。 本講座では、タイプが異なる三つの大反乱を取り上げ、図版や映像資料も使いながら、反乱が起きた背景や経過、現代への教訓などを、わかりやすく解説する。(講師記) |