本研究室では「高度医療・福祉を指向するハイパフォーマンスバイオマテリアルの開発」を進めています。対象としている素材は人の生体硬組織と近い化学組成をもつアパタイトなどのリン酸カルシウムです。これらの素材をもとに新規な材料を合成し、細胞培養や実験動物を用いて生物学的評価を行い、材料特性と細胞・生体組織との関連性を明らかにして、その知見を医療用デバイスとして応用することを目標としています。 我々は開発した材料を通して、人類のQuality of Life (QOL)の向上に貢献したいと考えています。

　また、当研究室の研究活動は、特別推進研究インスティテュート「明治大学生命機能マテリアル国際インスティテュート」を母体としています。このインスティテュートの目的は、学内外で先端的な研究を推進しているメンバーに参画してもらい、「医理農工」の有機的連携による総括的な組織体制を構築し、高度先端医療を支える技術を確立することにあります。また、本インスティテュートで創製されたバイオマテリアルが真の意味で社会に貢献するには「産学連携」を視野に入れる必要があるため、産学連携にも力を入れています。