大手自動車メーカーによる部品のモジュール化納入も増えてきました。とくに欧米系の自動車部品メーカーの対日攻勢をきっかけに,国内のメーカーも取引先部品各社と共同でモジュール化への取組みを強化し始めました。日本勢は個別の部品自体は競争力があるので,海外のモジュール・アッセンブラーに十分対処できるとしているが,問題はそう簡単でないようです。部品の複雑化が進めば最終的なモジュールを組み上げるモジュール・アッセンブラー (一次メーカー) の役割が拡大, 他の部品メーカーの下請けに回るケースもでてきそうです。
大手自動車メーカーによる部品のモジュール化納入も増えてきました。とくに欧米系の自動車部品メーカーの対日攻勢をきっかけに,国内のメーカーも取引先部品各社と共同でモジュール化への取組みを強化し始めました。日本勢は個別の部品自体は競争力があるので,海外のモジュール・アッセンブラーに十分対処できるとしているが,問題はそう簡単でないようです。部品の複雑化が進めば最終的なモジュールを組み上げるモジュール・アッセンブラー (一次メーカー) の役割が拡大, 他の部品メーカーの下請けに回るケースもでてきそうです。
国内自動車の需要の頭打ちで,生産規模の小さい部品メーカーの経営環境は厳しさを増しています。モジュール化の進展は部品メーカーの再編成を一段と加速することにつながりそうです。 さらに日産自動車は,見込み生産から,販売会社からの受注をもとに生産する受注方式への移行を目指し,車両組立て工場や主要部品工場の生産管理方式を一新します。受注台数分に限ってエンジンや車両を一貫生産することで部品生産を抑え,コストを削減します。 年内には国内の2工場のほか海外の生産拠点にも展開する計画で,これで2000年までに200億円の原価低減を見込む。部品メーカーの納品や物流合理化と連動させて効果を高め,高コスト構造の見直しにつなげていく計画です。