自動車メーカーの競争が激しくなるにつれ,部品メーカーによる納入方式や形態も変わりつつあります。  本田技研工業は99年から,自動車部品の一部をメーカー1社に,世界的規模で全量発注する購買方式を導入します。「四極連結ベストソーシング」 と称され, 発注をうけた部品メーカーは,シビックを生産する日・米・欧・アジアの本田の生産拠点すべてに部品を供給します。それまで本田の部品調達は各拠点の裁量に任せていましたが,自動車メーカー各社の開発期間短縮への取り組みが活発化しており,部品業務が順調にありながら従来手法では新車開発のスピードアップが難しく,調達コストの削減も進みづらかったようです。 日産自動車も99年からヘッドランプその他について全量を1社に発注することを決めています。ただ自動車の国境をこえた発注や生産が拡大しつつある場合,部品メーカーや受注を取得することは世界的規模での発注・生産体制が不可欠となるため,欧米の部品メーカーとの提携など新たな対応が必要になると見られています。

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