自動車のアルミ化は強度の問題などから長い間21世紀の技術領域として語られてきました。本田がいち早く独創的方法で未踏の領域に達しつつあるのは,創造性を失った企業は滅びるという, 創業者精神が代々うけ継がれてきたからといえそうです。
自動車のアルミ化は強度の問題などから長い間21世紀の技術領域として語られてきました。本田がいち早く独創的方法で未踏の領域に達しつつあるのは,創造性を失った企業は滅びるという, 創業者精神が代々うけ継がれてきたからといえそうです。
一般に車を10%軽量化すれが6〜10%の燃費改善につながるといわれます。 60年代のオイルショック後,高張力鋼板の使用やアルミ,樹脂など軽量部品の代替が進みましたが,近年は車の大型化やRV化,高機能化で重量は右肩上がりが続いています。燃費の大幅改善の中で浮上してきたのがボディのアルミ化です。ボディは車重の3割を占める最大の部品ですが,従来は表面処理鋼板など鉄の領域でした。 アルミは比重が軽い上,リサイクルが可能なのも魅力的です。ただ鉄に比べて実質2倍以上の高価格なのが採用拡大の障害です。そのため設計や加工工程の工夫で材料コストをどうこなすかがカギとなるという。