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1908年にヘンリィ・フォードがT型フォードで自動車の量産を始めて以来の生産革命がひそかに進行しつつあるといわれます。本田は99年春にも, 世界の自動車メーカーが実用化したことのない方法で小型自動車の量産を始めるといわれます。それは何か。 過去90年,自動車メーカーはフォードが始めたプレス→溶接→塗装→組立ての4行程からなる生産方式を忠実に踏襲してきました。車のボディを鉄で作る限り, それが最も効果的と考えられてきたからですが,それを本田が, 世界で初めてボディ素材をアルミに完全に置きかえる小型車の量産技術を確立,組立て以外の工程を全く別のやり方に変える,というのです。 新しい車の作り方はこうです。特殊な型にアルミを注入,型を左右に割って外すとボディの骨格が出来上がる。強度不足はセラミックを張り付けて補う。プレスと溶接が省ける上, セラミックを予め着色しておくので塗装の必要もない。 効果は衝撃的だったといわれます。乗用車の組立て工場は通常, 年産20万ないし30万台程度で1,000億円投資するとされます。新方式だとプレス機械や金型はいらなくなり, 1,000億円の工場が100億円あればできるようになります。車両価格も従来の3分の2から半分まで下げられるといわれます。鉄より軽い分, 軽量化が低燃費に連結するしリサイクルも簡単です。