今回統合を決めたのは「パルサー」 などを含むサニー系乗用車 (全世界で年産60万台弱) と 「プリメーラ」, 「アルティマ」などを加えたブルーバード系乗用車 (同50万台弱) で, 合計の年間生産台数は現時点で100万台強。一部を除いて日産の排気量2000cc以下のすべての車が対象となります。 日産自動車が2000年をメドに進めている派生モデルを含めると,日産が全世界で生産する完成車の4割近くの車体が対象になるといわれます。国際競争力の強化を目指しての車体の共通化ですが,日産のように量産モデルの統合までふみこむのは異例といわれています。 共通車台の採用で,それぞれのモデルを開発する際の手間やコストを大幅に軽減できる。量産もできるため,年間で数百億円規模の製造原価の削減につながると試算されています。とくに, 生産台数が限られる海外生産拠点での合理化効果が大きくなります。 英国工場では2000年から新たにパルサーを生産する計画となつており,すでに生産しているプリメーラと合わせて量産効果を追求できると見ています。すでに米ビッグスリーや独フォルクスワーゲンなど世界の大手は2000年までに車台の大幅な統合,削減を実現する計画でその具体化を急いでいます。小型乗用車の分野で国際競争に残るには,1つの車台当たり年間百万台以上の生産台数が必要になるとの試算もあるといわれます。  

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