1999年の日本自動車業界
各メーカー相ついで手をつけているのはプラットホームの共通化です。プラットホーム (車台) は,シャシーや足まわりなど, 自動車の基本部分。プラットホームを共通できれば, エンジンや変速機なども共有しやすくなります。プラットホームが同じでも,かぶせる車体の形を変えれば,いろいろな車種が生産できます。このためコスト削減の決め手といわれます。
日産自動車は独自に乗用車のプラットホームを現在の3分の1程度の5種類に集約する計画を進めています。日産が独ダイムラー・ベンツと間に進めている提携交渉によると,バンや小型トラックの車体のプラットホームの共有化を検討していると伝えられますが,これが実現すれば一層のコスト削減につながるわけです。日本のメーカーと外国のメーカーのプラットホームの共有化では,フォード自動車がマツダを合併して進めた例があります。