憲 法 意 識 調 査・速 報

98年度の調査報告結果へ

 さる5月13日より6月7日に至るまでの間、本ページ上で行った憲法意識調査について、その速報値を発表いたします。質問事項については、サンプルページを参照ください。

 本調査が意図したのは、マスメディアによる憲法に関する世論調査は、何かと「護憲」、「改憲」の二点にのみ括られてしまう嫌いがあり、実際の憲法意識にはもう少し多様性があるのではないか、という疑問が出発でした。つまり、護憲と改憲の間にある意識であり、ある争点については改憲的だが、他の争点については護憲だといった、立場です。

 また、安全保障に関する条文の政府解釈が、必ずしも一般に普及しているわけではなく、政府解釈というものを軸に設問を組むのではなく、内閣法制局見解にはよらざる考え方を設問や選択肢におきました。



 総回答数 1597件中、有効回答数 1312名からの回答を得ることができました。ご協力していただいた皆様に心より御礼を申し上げます。

 速報では、回答者の分析を学生と一般に分けております。ここで言う一般とは、小生の講義の受講生以外の一般の人、という意味での「一般」であり、決して、世論一般を指していない点にご注意してください。従って、「一般」の政党支持には偏りがあり、本調査が自主投稿であることを考えとる、少なくとも次のようなことがいえます。
 一般に現状に不満があり、現状を変えたいと考える人々のほうが、自主的、主体的な意見表明を行う。
 これに対して学生は、単に受講したということを契機にしているに過ぎず、政党支持については一般の世論調査と近い数値を出しているといえます。

 また、速報では、多くの皆様から頂いたコメントを省いております。総計で約17万文字にも及ぶコメントを頂いており、各カテゴリーにおけるコメントの傾向については、九月以降の詳報をお待ちください。



 ごく少数ではありますが、調査の趣旨、私の思想等について一方的な決め付けや攻撃的な言辞がありました。しかし、これらのごく一部の「不愉快な」投稿においても、設問への回答、コメント等については真摯な意見表明をされているものが殆どであり、所謂「あらし」の類は、「悪質」と推定されるマルチポスト数例を除きなかったことは、この種の調査としては、実に得がたい結果であったと言えます。

 なお、総回答数と有効回答数にずれがあるのは、マルチポスト〔一人の人間が複数投稿〕、並びに全くの無回答投稿を差し引いたためです。

 各投稿の月日時秒、並びに経由サーバ等のチェックを行っており、ここからマルチポストを推定することができます。マルチポストのほとんどが、回答中に誤って「送信」をクリックしたものであり、この場合、短時間に徐々に内容が完成されていく投稿〔しかも、記入済みの欄については訂正がない〕となっています。また、コメントの訂正といったものも含まれます。いずれにせよ、この種の投稿では、その多くの場合、投稿者本人が、そのミスをコメント欄、もしくはメールで知らせてくれており、改めて、皆様の善意に本調査が支えられていることにお礼申し上げる次第です。

 悪質なマルチポストについては数件を認めたのみであり、この種の設問の多い調査で、操作的なマルチポストを意図した場合には、相当な労力が必要であり、そのような労力をかってでも悪質な投稿を行おうとする人は極めて稀であると言えます。また、労力に比し、効果は低いことをここで警告しておきます。



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設問8の回答
←"革新"的      "保守"的→
合計






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   "


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71 22 12 18 7 130
71 80 15 22 0 192
91 118 31 14 2 256
99 118 34 21 1 273
52 31 18 15 7 123
合計 388 369 110 90 17
 速報の見方 

 基本的に相関関係をみることに主眼があります。例えば、設問7で1(自衛隊を違憲と考えた人々130名)が、設問8(戦争放棄の評価)でどう回答したかである。

 この表の場合で言うと、最も数値の多い118が分布の軸であり、可能性としてこの軸は左の方に引っ張られることがあり得るとみれる。

 また、仮に自衛隊を違憲とみなし、戦争放棄を高く評価する傾向を「革新」(表のピンクの部分)とみなした、その対極に「保守」(表の薄紫の部分)を想定すると、旧来的な概念の保革が、崩れている、あるいは、実際の意見分布に対して分析概念としては妥当性を欠いている、ということがわかります。

 また、件数が 5以下の欄を除くと、論理上あり得る組み合わせと、実際にあり得る見解の組み合わせの相違が明瞭となります。他方、希少な意見分布については、コメントを確認する必要が出てくるでしょう。

 このようにしてとらえた各分布の傾向に対して、それぞれのカテゴリーの人はどのような意見をコメントで述べているのか、そしてその傾向は何かを見てゆくのが詳報となります。

設問のサンプル
一般回答者の年齢分布
一般・学生回答者の政党支持
設問1を軸としてみた分析
設問2を軸としてみた分析
設問3を軸としてみた分析
設問4を軸としてみた分析
設問5を軸としてみた分析


設問6を軸としてみた分析
設問7を軸としてみた分析
設問8を軸としてみた分析
設問9を軸としてみた分析
設問11を軸としてみた分析
設問12を軸としてみた分析
設問13を軸としてみた分析
設問14を軸としてみた分析