Q&A

Q:なぜ、哲学専攻を新設するのですか?
成長至上主義の時代から、持続可能で多様な生き方を認め合う時代へと、世の中は変化してきています。また、生殖医療や情報管理技術の発達によって、人間の生や自由は根本から問いなおされています。こうした時代の要請に応え、自分と社会のあり方についてより深く理解する学問として、今、哲学が重要だからです。
Q:哲学とは、どんな学問ですか?
普段あたり前と思っている見方から距離をとり、ものごとの成り立ちの根拠を発見していく学問、と答えておきたいと思います。哲学を通して、漠然としていた見方がクリアーになり、世界を見る目がシャープで奥行きあるものに一新するでしょう。
Q:哲学と心理学・社会学はどんな関係にあるのですか?
心理学や社会学によってもたらされる知識は、人間のあり方を考える上できわめて重要です。哲学は、そうした知識を取り込みながら、そもそも人間とは、心とは、社会とは何かを問う学問です。哲学専攻は、臨床心理学専攻と現代社会学専攻と、一部共通のカリキュラムを組み、協力し合いながら、人間の探求を進めていきます。
Q:将来どんな進路が考えられますか?
卒業生の多くは、一般企業に就職すると思われます。4年間で培われた思考力は、どんな業種・職務であろうと、存分に役立つはずです。また、哲学専攻では、論理的な表現能力を重視しますから、報道界や出版界での活躍も期待されます。さらに、物事を多角的に考える、行政、教育現場での仕事にも向いています。