企業の皆様へ

■森下正ゼミナールについて

 私たち森下ゼミナールの研究テーマは《中小企業論》です。

 私たちの身近にある大企業は、いずれも最初は中小企業でした。ホンダやトヨタ、ソニーも、創業当初は小さな町工場からスタートし、絶え間ない技術革新と製品開発によって、一大産業を築くまでに至りました。

 21世紀に入り、私たちの国ではあらゆる企業を取り巻く経済・経営環境が急激に変化し続けています。
 こうした厳しい経営環境下で、市場から撤退する企業がある一方で、一貫して高収益と成長を達成している強い企業が、規模の大小を問わず存在しています。

 こうした企業の取組みを研究することで、私達が社会で活躍するための心構えを学びとろう。それが私達の目的の一つです。

■日常的な活動について

 @森下先生が担当される「中小企業論」の授業
 上述したような企業活動を軸とした「現場」を十分に観察し、理解することで、生きた経済の基礎を学ぶための授業です。

 例えば、経営者精神はどう作られるのか、経営者の精神的な支えは何か、成長する企業の経営者に共通する経営志向は何かなどを文献から学び取ります。

 A「外書購読」
 国外の経営者の文献や伝記を、週に一度レジュメにまとめ、成功の本質とは何か、文化の違いの影響などに視点を置き発表を行います。

 B「ヒアリング調査」
 現場、現物、現実の三現主義に基づいて、経営者に直接お会いし、インタビューを行うという調査を年に数回行っています。

 このヒアリング調査が、私達の活動の「肝」となるものです。
 経験豊かな経営者の方からお聞きする話は何にも代えがたく、私達の成長の糧となるものです。

 C「プロゼミ」
 3年次の「プロゼミ」では中小企業に関するさまざまな文献と政府刊行物(中小企業白書)を利用して、中小企業の実態と課題を研究します。
また、毎授業全員に課される発表からは、調査への基礎となる積極性を学びます。 4年次には卒業論文を中心とした研究活動で専門分野への知識を深めます。

 D「サブゼミ」
 「サブゼミ」では卒論の実証分析に必要な思考フレームワーク、卒論作成時に必要となるコンピュータによる統計パッケージ(SPSSパソコン版使用)の活用法なども学んでいます。

 以上で「授業」、「外書購読」、「ヒアリング調査」、「プロゼミ・サブゼミ」の学習内容 を記述してきましたが、これ以外にも当ゼミナールでは社会人との勉強会や交流会に積極的に参加しています。

■校外活動について
私たちゼミナールでは学内の活動のほか、学外でも精力的に活動しております。
森下先生の学外活動に合わせて、学生も以下の活動に参加させていただいております。

このページのトップに移動

■ヒアリング調査について
 私たちの研究室は、「中小企業(大企業、中堅企業、ベンチャー企業を含む)の理論研究と実証分析研究」 というテーマを掲げて研究しております。 今日の日本を支える異質多元な大・中小企業群に対し、フィールドワークを中心とした実態調査分析や、 科学的方法論を駆使した実証分析など多種多様な研究を行っております。

 その実態調査分析として私たちはヒアリング調査を行っています。
 当活動では企業が長期にわたって繁栄を遂げてきた要因と、今日的な課題の解明 に重点をおいた研究・調査を実施しております。具体的には、先進的あるいは堅実な事業活動を行う企業の 経営者像や経営志向、事業展開や人材育成など経営手法の特徴をお伺いしております。

 全国各地の産業集積地へ、年間約150〜200社の企業様 にお邪魔させていただき、現場を見させていただいております。内容をより具体的に解明するため、実際に製造現場を拝見する こともあります。また、企業経営を支える金融機関、支援団体、協同組合にも調査に伺っております。

 学生及び教員ともども、実社会で活躍される方々に直接お会いすることで、机上の空論ではない生の経済を勉強させていただくことも、本調査の大きな目的です。

◎ヒアリング調査では、主に以下の項目についてお伺いしております。
@ 会社概要・創業の経緯(転機)と現状
A 経営理念・経営方針およびその浸透策
B 人材育成および自己啓発
C 改善活動および研究開発
D 自社の強み・経営課題とその解決策
E 物流・在庫関係および取引関係
F 同業種・異業種・産学官連携への取組(共同研究開発・受注・購入・配送など)

■アンケート調査について
 また、私たちの実証研究活動の一部にアンケート調査がございます。
先にご紹介させていただきましたヒアリング調査だけでは、日本の礎となる中小企業の皆様の実態を掴むには数が少なく、直接お伺いできないことを大変残念に思いますが、アンケートにてご協力を賜ることにしております。
 調査の主旨から設問内容までの全てを、学生と教員が共同で考案し、日本全国の企業様に送付しております。
 2022年度は、製造業・卸売業を対象に2,400通を送付し、約18%の高い回答率を得ることができました。

このページのトップに移動


 本調査によって収集された情報は、全て学術的な研究のために利用されます。
 従いまして、個別的な情報が外に漏れることはございません。本調査の趣旨をご理解いただき、貴社のご協力とご指導を賜れますことを心よりお願い申し上げます。


このページのトップに移動

■卒業論文テーマ一覧
1997年度
一部第1期生編著
『押し寄せる高度情報化の波-情報の産業化・産業の情報化-』
1998年度
一部第2期生編著
『迫り来るふたつの潮流-高齢社会とグローバル・スタンダード-』
1999年度
一部第3期生・二部第1期生製造業班編著
『中小製造業集積地の未来像』
一部第3期生・二部第1期生物流班編著
『変革を迫られる物流業-21世紀への生き残り戦略-』
2000年度
一部第4期生・二部第2期生A班編著
『産業集積の活性化研究-転換から変身へ-』
一部第4期生・二部第2期生B班編著
『21世紀型地域産業の活性化-東京近郊都市の実証的研究-』
2001年度
一部第5期生・二部第3期生A班編著
『21世紀中小企業の人と組織に関する経営革』
一部第5期生・二部第3期生B班編著
『中小企業のロジスティクス経営革新』
2002年度
一部第6期生A班編著
『中小企業経営の競争優位-勝ち続ける経営の源泉-』
一部第6期生B班編著
『地域ぐるみの地域産業再活性化』
2003年度
※2003年度は在外研究のため、発行せず。
2004年度
一部第7期生・二部第4期生A班編著
『多角的連携・組織化による中小企業経営革新』
一部第7期生・二部第4期生B班編著
『永続する中小企業経営-ステイクホルダー志向の経営-』
2005年度
一部第8期生・二部第5期生編著
『中小企業における現場経営革新-トータルロジスティクス実現に向けて-』
2006年度
一部第9期生・二部第6期生A班編著
『トラック運送業の成長戦略-安全・環境・品質重視の経営戦略-』
一部第9期生・二部第6期生B班編著
『中小企業の永続的発展と人的資源開発-循環と革新を生み出す人財の創出-』
2007年度
一部第10期生A班編著
『中小製造業のMOTイノベーション戦略-技術経営による革新へ向けて-』
一部第10期生B班編著
『協同組合の再生による中小企業経営の活力向上-変革を求められる組織運営-』
2008年度
一部第11期生編著
『100年企業を実現するための経営者像と経営志向
          -持続的発展成長に資するマーケティング戦略-』
2009年度
一部第12期生A班
『組織を活かす会計‐管理会計導入による自律神経的組織の構築』
一部第12期生B班
『経営基盤に資するトラック運送業の処方箋』
一部第12期生C班
『中小企業群経営による地域産業の新創生』
2010年度
一部第13期生A班
『ブランド戦略による運送業の活性化』
一部第13期生B班
『地域商業力強化による地域経済活性化』
2011年度
一部第14期生A班
『東海地域の産業集積が目指すべき方向性に向けた経営現場改善の道案内』
一部第14期生B班
『中小製造業の人材育成による企業の活性化』
2012年度
一部第15期生A班
『中小製造業の経営革新〜製造業活性化に資する支援と企業が取るべき戦略〜』
一部第15期生B班
『企業の持続的発展に資する経営理念の機能と実践』
一部第15期生C班
『中小企業の持続的発展戦略〜国内生き残り戦略と海外展開〜』
2013年度
一部16期生A班
『中小企業の活性化を実現する組合等連携組織の活用』
一部16期生B班
『中小モノづくり業における持続的発展のための販売力強化
              〜顧客志向のマーケティング戦略〜』
2014年度
一部17期生A班
人づくりと地域産業の活性化
一部17期生B班
グローバル経済時代における中小トラック運送業の生き残り戦略
竜浩一 修士論文
Importance of Internet Marketing for Japanese B to B manufacturing SME
2015年度
一部18期生A班
人口減少社会における中小製造業の人材育成戦略〜イノベーションの実現と繁栄〜
一部18期生B班
新たな産業集積の提言
2016年度
一部19期生A班
地域資源活用による中小企業のマーケティング戦略〜秩父地域を事例として〜
一部19期生B班
企業城下町における中小製造業の持続的発展に資する経営革新に関する研究
秋田識人 修士論文
中小企業団地組合の活路開拓に関する研究
米田真理子 修士論文
産地の再生に資する中小企業の事業継承に関する研究-新潟県三条市、燕市を事例として-
2017年度
一部20期生
『産地活性化に資する中小企業の経営革新に関する研究 〜産地企業のブランド戦略を中心に〜』
中川翔太 修士論文
『中小製造業の持続的発展に資するイノベーション実現に関する研究』
2018年度
一部21期生A班
『都市型産業集積の持続的発展に資する販売力強化に関する研究 〜大田区・東大阪地域の中小企業を中心に〜』
一部21期生B班
『企業城下町型集積の中小製造業の経営力強化戦略』
一部21期生C班
『産地再生に資する中小企業の経営革新 〜繊維産地を中心に〜』
2019年度
一部22期生A班
『中小トラック運送業の人的資源管理に関する研究』
一部22期生B班
『老舗企業に資する中小製造業の持続的発展に資する研究』
2020年度
一部23期生A班
『産地活性化に資する産地ブランド構築戦略』
一部23期生B班
『持続的発展に資する中小宿泊業の生産性向上に関する研究』
2021年度
一部24期生
『第24期生 卒業論文集』
2022年度
一部25期生A班
『人的資源を生かした中小トラック運送業の発展に資する研究』
一部25期生B班
『陶磁器産地のイノベーション戦略 〜組合等連携組織による未来型産地の実現〜』
一部25期生C班
『中小企業の価値創造(高付加価値)経営に関する研究』

<森下ゼミナール卒業論文をダウンロードされる皆様へ>
日頃より、お世話になっております。
この度は、アンケート調査やヒアリング調査などにご協力いただき、
誠にありがとうございました。
卒業論文をダウンロードされる方は、
上の各テーマを選択し、ダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルに、パスワードを入力して閲覧をお願い致します。
パスワードをお忘れになった場合など、ご不明な点がございましたら、こちらまでご連絡をお願い申し上げます。
<森下研究室 電話番号>
080-4669-0094
※パスワードは年度ごとに異なります。同一年度内であれば1つのパスワードですべての卒論をご覧になれます。


※上記卒論は、明治大学図書館(駿河台地区)及び国立国会図書館、首都圏の都県立図書館ならびにヒアリング調査・アンケート調査にご協力いただいた皆様方に謹呈させていただいております。閲覧を希望される方は、各図書館をご利用ください。なお、卒業論文集の販売、配布(調査協力先を除く)は行っておりません。

このページのトップに移動

PAGE MENU

ゼミナール活動の概要
担当教員について
調査研究活動について
調査情報の取り扱いについて
調査成果の一覧