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当研究室では、有機材料を使った次世代エレクトロニクス素子に関する物性・デバイス物理を研究しています。有機分子はフレキシブル材料であると同時に精密に構造を制御された究極のナノ材料です。多種多様な有機分子の個性を調べ、その特性を活かした高機能で省エネルギーなエレクトロニクス素子を実現することを目指しています。

「有機分子」をエレクトロニクス材料として捉えると、大きく二つの側面が見えてきます。一つは、薄膜における軽量性、柔軟性、製造プロセスの優位性等を活かしたフレキシブルエレクトロニクス材料としての側面です。有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子に代表される「有機エレクトロニクス」は既に実用段階にあります。もう一つは、単一分子の構造均一性、サイズ、構造や機能の選択性、自己組織化機能等に着目したナノエレクトロニクス材料としての側面です。これらの性質を利用した「分子エレクトロニクス」は、実用素子としてのアウトプットは未だ無いものの、そのポテンシャルの高さから、盛んに研究されています。

有機・分子エレクトロニクスは、目的とするデバイスの機能性や応用分野は異なるものの、相互に共通する知見や実験技術は多く、特に「界面」に注目すると両者の研究領域は自然とつながってきます。当研究室では、これら両分野で培われた知見を活かし、電極/分子、分子/分子界面における諸物性の理解と、界面現象および孤立分子の機能性を単一レベルで活用したナノエレクトロニクス素子の開拓をとおして、次世代エレクトロニクスの発展に貢献していくことを目指しています。

News

2024/04/12
野口が有機EL討論会 第17回業績賞を受賞しました!
2024/03/28
論文"Angular Distribution Analysis of Permanent Dipole Moments in Amorphous Organic Semiconductor Film with Large Spontaneous Orientation Polarization"が、The Journal of Physical Chemistry C誌に掲載されました。本研究は、山形大学 横山先生との共同研究です。
2024/03/26
博士1名、修士1名、学部生6名が卒業しました。
2024/03/23
D3米本が第71回応用物理学会春季学術講演会で研究発表を行いました。
2024/03/01
野口が分担執筆した書籍「有機半導体の開発と最新動向」(シーエムシー出版)が刊行されました。
2024/02/19
電気工学専攻の修士論文発表会が行われました。M2矢崎が以下のタイトルで発表しました。
「電気化学発光セルの有機磁気抵抗およびEL効果とキャリアバランス特性との相関解析」
2024/02/02
加藤研究室、三浦研究室、小原研究室と合同で卒業研究発表会を行いました。
2024/01/26
有機分子エレクトロニクス研究室 卒業研究発表会を行いました。投票の結果、宮澤佑騎君が2023年度発表賞に選ばれました。
2024/01/17
D3米本の博士論文説明会が開催されました。
論文題目「ナノギャップ電極を基盤とした電流励起発光素子の開発 (Development of current-driven light-emitting devices based on nanogap electrodes)」
2024/01/12
M1中野が有機EL討論会 第37回例会学生講演奨励賞を受賞しました!
2023/12/07
野口がIDW'23で招待講演を行いました。
2023/12/05
野口がIDW'23チュートリアルで依頼講演を行いました。
2023/11/17
M1中野が有機EL討論会第37回例会で研究発表を行いました。
2023/10/10
第9回有機分子エレクトロニクスセミナーとしてUniversity of AugsburgのWolfgang Brütting先生に「The Many Facets of Molecular Orientation in Organic Optoelectronics」に関して、Albin Cakajさんに「Controlling Spontaneous Orientation Polarization in Organic Semiconductors - The Case of Phosphine Oxides」に関して講演して頂きました。
2023/09/30
野口が、千葉大学学長より教育功労賞を受賞しました。
2023/09/22
M1中野、M1武田が第84回応用物理学会秋季学術講演会で研究発表を行いました。
2023/09/19
当研究室の成果がプレスリリースされました。「ナノギャップ電極を基盤とした電気化学発光セルの開発に成功 ~分子スケール電流励起発光源の実現に向けた大きな一歩~」
2023/08/22
野口がSPIE. Organic Photonics + Electronicsで招待講演を行いました。
2023/08/14
ナノギャップ電極を用いた電気化学発光セルに関する論文がNano Letters誌に掲載されました。本研究は、情報通信研究機構との共同研究です。
2023/06/29
第8回有機分子エレクトロニクスセミナーとしてUniversity of AugsburgのRoshini Jayabalanさんに「Electroluminescent perovskite nanocrystals – From tailor made assemblies to opto-electronic properties」に関して講演して頂きました。
2023/06/23
M1中野、M1武田が有機EL討論会第36回例会で研究発表を行いました。
2023/04/24
新メンバー9名の配属が決定しました。
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