1993年に,日本機械学会から伝熱工学資料の第4版を使いやすくしようと, 「伝熱ハンドブック・ソフト付き」 という書籍が発行されました。この本と同時に企画・制作されたソフトは,(エクセル/Windowsの登場以前に) 複雑な伝熱の計算式を入力・プログラミングする事無く 計算結果をグラフで表示しようと東工大の土方先生を中心に開発されました。
今では,ちょっとした計算・グラフ表示というと,エクセルが真っ先に思いつきます。 「エクセルとマウスでできる 熱流体のシミュレーション」 という書籍の執筆をきっかけにいろいろとエクセルの可能性を勉強し,コロナ禍でオンライン授業用に多くのコンテンツを作成する中で, 当時苦労してプログラミング・メインテナンスした資産を,エクセルを使って復活させたいなと思いつきました。