お知らせ(2018年8月20日) | 明治大学ELM(法・医・倫理の資料館)

2018.08.20 2018年度第1回ハンセン病問題校外学習会の開催報告

2018年6月18日、ハンセン病問題校外学習会がELM主催で行われました。
このハンセン病問題校外学習会は過去に複数回開催されており、毎回20名ほどの人数で行われております。
以下に参加者である明治大学大学院の高嶋里枝による参加レポートを掲載致します。



2018年度第1回ハンセン病問題校外学習会の開催

 6月10日(日)、東京都東村山市にある国立ハンセン病資料館・多磨全生園にて、ELM主催のハンセン病問題校外学習会が開催されました。
 当日は、12時50分にハンセン病資料館に集合し、現在ELM運営委員であり東京地裁ハンセン病訴訟原告弁護団副団長でもあった鈴木利廣名誉教授(弁護士・明治大学学長特任補佐)の引率のもと、ハンセン病当事者である講師・森元美代治さん(NPO・IDEAジャパン代表)のお話を伺いながら、資料館の展示の数々と全生園の敷地内を見学しました。
 ハンセン病は世界各地に古くからあり、現在では感染力も低く治る病気であると明らかになっています。しかし、日本においても昔は不治の病とされ、また、治る病気になった後も、国が行った患者の強制隔離の影響など様々な形での差別や偏見が続いていました。ハンセン病資料館はそのようなハンセン病の歴史を、写真や映像、実際に療養所で使われていた物、ハンセン病当事者の生活していた部屋や懲罰に使われた重監房の原寸再現、ハンセン病当事者が作った作品(工芸品や文芸作品など)等々を通して伝えています。
 資料館の見学後は広大で緑あふれる全生園の敷地内を参加者全員で歩いて見学しました。当日は納骨堂や望郷の丘や宗教地区などを見て廻りました。最後に、敷地内の食堂で講師と参加者全員でお茶をしながら懇談し、夕方に解散となりました。
 ELM・医事法センターによるハンセン病問題校外学習会は今までにも何度か開催されており、一度ならず複数回参加する人もいます。その都度新しい発見があり、問題を更に深く考えさせられるのがこの学習会の特徴であると思います。
 2018年度のハンセン病問題校外学習会は2回開催される予定であり、次回は10月28日を予定しています。ご希望の方々はELMにお申し込みください。先着20名迄参加可能です。


明治大学大学院 法学研究科 民事法学専攻 博士後期課程  高嶋 里枝


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