Event

オンライン映画&トーク「北京五輪に翻弄されて… 娘が語る、亡命チべット人家族の14年」を開催します。

内容

各位

1月22日に予定していた映画&トーク『北京五輪に翻弄されて……娘が語る、亡命チベット人家族の14年』をオンラインイベントに変更しました。

映画&トーク『北京五輪に翻弄されて……娘が語る、亡命チベット人家族の14年』

2022年2月、北京五輪が開催されます。
その14年前の2008年。ひとりのチベット人が、北京五輪についてチベット人の率直な思いを映像にまとめ、発表し逮捕されました。
彼の名は、ドゥンドゥップ・ワンチェン。
政治犯として6年の獄中生活を経て、2017年に米国に奇跡的に亡命を成功させました。

彼が制作し逮捕のきっかけとなった映画と、その家族の軌跡を追ったドキュメンタリー映画の上映、そして家族の長女で米国に暮らすダドゥンをオンラインでつなぎ、14年前からこれまでのこと、北京五輪2022への思いなどを語ってもらいます。
北京五輪の影で、中国の少数民族がどんな思いを抱いているのか――。
ぜひ、お越しください。

日時

オンライン視聴のためのリンク先は、お申し込みくださった方に追ってお知らせいたします。

〔映画2本〕2022年02月13日[日]24時〜(左記日時以降、自由な時間で視聴可)
  ①映画『恐怖を乗り越えて』(ドゥンドゥップ・ワンチェン監督、2008年)25分
  ②映画『ラモツォの亡命ノート』(小川真利枝監督、2017年)93分

〔トークイベント〕2022年02月06日[日]19:00〜20:30 ライブ配信
参加要項 参加費無料 ※要事前申込
参加申込締切:2022年2月6日(日)正午
詳細情報・申込先:https://family-of-tibetan-asylees.peatix.com/
お問い合わせ 「チベット映画上映&トーク」実行委員会:
family_of_tibetan_asylees@googlegroups.com
主催 「チべットの映画上映&トーク」実行委員会
共催 明治大学現代中国研究所
アムネスティ・インターナショナル日本 中国チーム

映画紹介

映画『恐怖を乗り越えて』(ドゥンドゥップ・ワンチェン監督、2008年)
2008年北京五輪を控えた2007年よりチベット人100人以上に「五輪をどう思うか?」「チベットに自由はあるか?」などインタビュー。
その映像を、ヨーロッパの映画関係者の協力を得て公開。

監督:ドゥンドゥップ・ワンチェン
1974年、チベット人が多く暮らす青海省化隆回族自治県の農家に生まれる。
今回上映する映画『恐怖を乗り越えて』を発表後の08年3月に不当に拘束され、国家分裂を扇動した罪で逮捕される。 アムネスティ・インターナショナルやヒューマン・ライツ・ウォッチなど世界中の人権団体によって彼の釈放運動が広がり、12年に獄中にいながらにして「国際報道自由賞」が贈られた。
14年、刑期を終え釈放されたものの、中国当局の監視が続き自宅軟禁状態になる。
17年、亡命に成功し、米国で生活する家族と10年ぶりに再会。
現在は米国で暮らし、講演生活を続ける。

映画『ラモツォの亡命ノート』(小川真利枝監督、2017年)
主人公のラモツォはチベット人。
上述の映画『恐怖を乗り越えて』を発表した夫ドゥンドゥップが政治犯として逮捕され、突然、故郷へ帰れなくなった。
最初の亡命先は、インドのダラムサラ。
そこで彼女は、道端でパンを売りながら、4人の子どもと義父母を女手ひとつで養った。
学校へ行ったことがないラモツォが、人知れず続けていたのがビデオカメラに日記をつけること。
その映像には歴史に翻弄されながらも、前を向いて生きるひとりの女性の姿がうつっていた。
映画は、ラモツォがスイスを経てサンフランシスコに辿り着くまでの6年を、80時間におよぶビデオ日記とともに描いた。

監督:小川真利枝
ドキュメンタリー作家。1983年フィリピン生まれ。千葉県で育つ。早稲田大学教育学部卒業。
2007年はじめてチベットへ。2009年にチベット亡命者の町インドのダラムサラで撮影を始める。
チベット亡命家族を追ったドキュメンタリー映画『ラモツォの亡命ノート』(2017)を劇場公開。家族のその後を綴ったノンフィクション『パンと牢獄〜チベット政治犯ドゥンドゥップと妻の亡命ノート』(2020)は、第8回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞。
東日本大震災の取材も続け、ラジオドキュメンタリー『10年目の福島からあなたへ〜詩人・和合亮一が刻む生きることば』(2021)は文化庁芸術祭出品作に選ばれた。

トークゲスト

ダドゥン・ワンモ
1992年チベット自治区生まれ。ドゥンドゥップとラモツォの4人の子どもの3番目・長女。幼いときに、両親に連れられふるさとチベットからヒマラヤを越えてインドのダラムサラに亡命。その後、両親と離れチベット難民の子どものための寄宿舎「チベットこども村(TCV)」で生活する。2017年きょうだい4人とインドから米国へ渡り、母と生活を始める。家族のなかで母を支え、怠け者の兄を叱り、頼れる存在。現在、アルバイトをしながら米国の専門学校に通う。

山﨑美智子(チベット名:チュニ)
1996年生まれ。チベットがふるさとの父と日本出身の母のもとに生まれる。 日本でいう小・中・高校をインドのダラムサラにあるチベット子ども村(TCV)に通ったダドゥンと同窓生。 卒業後、東京大学に進学し、現在は日本で働く。

小川真利枝
『ラモツォの亡命ノート』監督。