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オンラインシンポジウム「性/ジェンダーの平等教育:台湾と日本の義務教育現場から」を開催します。

内容 Zoomによるオンラインシンポジウム

 台湾では2004年に性別平等教育法が制定され、小中学校でも広義の性教育(男女、ジェンダー、多様な性)がはじまりました。その成果もあり2019年には同性婚を成立させる法が採択され、婚姻の性中立化が達成されました。しかし、他方で多様な性を学校で教えることに対してはバッククラッシュの動きもあります。今回は台湾の小学校で性教育を実践している劉育豪さん、現場の教師としての経験をもち、現在は大学で多様な性に関する教育について研究する真野豊さんをお招きして、日台で取り組まれている性教育の現状と問題点について学び、討議する機会を設けます。

日時 2021年12月12日(日)16:00〜18:30
報告者 劉育豪(高雄市性別公民陣線理事長、高雄市立港和小学校教諭)
真野豊(鳴門教育大学准教授)
司会 鈴木 賢(明治大学教授)
通訳 劉靈均(相模女子大学・関西大学非常勤講師)
梁鎮輝(宇都宮大学大学院博士後期課程)
小松俊(台湾・清華大学社会学研究所修士課程)
主催 明治大学現代中国研究所
事前申込み お申し込みは以下から(URLまたはQRコードをご利用ください)
https://forms.gle/f9QkDYKK3L188KpJ7



プログラム

16:05〜17:05 劉 育豪「台湾ジェンダー平等教育の現場にて」(逐次通訳)
17:05〜17:45 真野 豊「日本の学校教育と性」
17:45〜17:55 休憩
17:55〜18:30 質疑

報告者プロフィール

劉育豪さん
1977年、台湾高雄生まれ。高雄市立港和国民小学校国語教諭。国立高雄師範大学大学院ジェンダー研究科修士。児童ジェンダー教育、性教育、環境保護教育などの人権教育に尽力し、全国で講演を行っている。著書にエッセイ集『それぞれのおうち、それそれの物語:多元なる家族物語』(共同編著、女書文化、2011)、複数の男性同性愛者による家庭を描く絵本『阿肯の楽しいおうち』(女書文化、2013)、女性同性婚カップルと娘の生活を描く絵本『二人のママがいます』(小光点、2020)。毎年高雄プライドパレードを開催する「社団法人高雄市性別公民行動協会」理事長。

眞野 豊さん
MANO Yutaka 1981年、北海道生まれ。九州大学大学院地球社会統合科学府博士後期課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PDなどを経て、現在、鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授。専門は、社会学(ジェンダー、セクシュアリティ)。NPO法人CAP広島理事。主著に『多様な性の視点でつくる学校教育――セクシュアリティによる差別をなくすための学びへ』(松籟社、2020年)。訳書に『王さまと王さま』(共訳、ポット出版、2015年)、『ランスとロットのさがしもの』(共訳、ポット出版、2019年)がある。