8. 超心理学の哲学

明治大学情報コミュニケーション学部教授
メタ超心理学研究室 石川 幹人

本章では,超心理学の哲学的背景を簡単に概説する。個々の哲学的トピックの詳細については,科学哲学,現代哲学,心の哲学,分析哲学,知識の哲学といったテキストを参照されたい。筆者らによるものでは次の文献がある。

 石川ほか編著『入門・マインドサイエンスの思想〜心の科学をめぐる現代哲学の論争』(新曜社)

 始めに,正しい真理の存在を厳格に認識しようとする試みのつまづき(8-1)を,そして,科学とその方法論をめぐる論争(8-2)を,歴史に触れながら解説する。次に,心的世界の取扱いが,超心理学を含めた諸研究の問題となることを論じる(8-3)。そうした問題の理解を深めるために,最近よく使われる「意識」という観点から整理してみる(8-4)。最後に,超心理学の抱えている問題をまとめ,研究方法の将来展望を行なう(8-5)。

第8章の目次
8-1 事実と知識
8-2 科学論
8-3 心的世界
8-4 意識の探究
8-5 研究方法の問題と展望


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