概要



      


 国際日本古代学研究クラスターは、直近の研究プロジェクトである私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(大型研究)「日本古代学研究の世界的拠点形成」(2014~2018年度)を推進する拠点として2016度に設置されました。
 その趣旨は、20世紀末に日本古代学研究諸分野の研究が深化した一方、各分野の細分化が進行して全体構造が脆弱化しつつあるという危惧から、考古学・古代史学・古代文学(および民俗学・民族学)を横断し、さらに理化学的な分析手法とアジア・欧米圏の研究視角を採り込んだ「日本古代学研究の世界的研究拠点形成と地域連携」を実践する点にあります。
 おもに構成員の獲得した科学研究費による研究実践を基盤とし、大学院教育との連携も並行し、研究成果を発信・還元するための連携事業も進めています。

具体的には、大型研究で採用した

 1)「もの」の研究:物資・技術・経済
 2)「こと」の研究:出土文字資料・古墳
 3)「こころ」の研究:文字・文学史・仏教・物語

という3分野の研究の核に、

 4) 研究資源・研究成果の拡充と発信
 5) 日本古代学研究の国際連携(これまでの「国際化推進」から発展)
 6) 研究成果の社会発信・連携

を加えることで、それぞれの研究課題の社会および世界への接続・展開を目指しています。

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2021年度の事業


◆全国墨書・刻書土器、文字瓦横断検索データベースの公開

◆国際学術研究会
「交響する古代Ⅻ」(2021年12月12日:オンライン)

◆公開研究会
鞠智城シンポジウム「古代の「辺要」支配と肥後・鞠智城」
 (2021年11月28日、熊本県・熊本県教育委員会主催・古代研共催)
第五回古代歴史文化講演会「刀剣が語る古墳時代の幕開け―鉄製武器導入から前方後円墳の成立―」
 (2021年12月15日収録,2022年3月からWeb公開、古代歴史文化協議会主催・古代研共催)

◆調査・成果報告
『古代学研究所紀要』第31号(2022年3月15日)
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研究分担者

研究者名
所属・職名

研究プロジェクトにおける
研究課題

役割分担

石川日出志

明治大学文学部・教授 璽印考古学の構築
鉄製武器副葬習俗研究
日本古代史国際連携史
海外での学術研究会・研究交流
代表・全体総括
テーマ1主任、テーマ5
牧野淳司 明治大学文学部・教授 古代社会における法会の機能
海外での学術研究会・研究交流

プロジェクトマネージャー
テーマ3、テーマ5
佐々木憲一 明治大学文学部・教授 古墳からみた中央と周縁
海外での学術研究会・研究交流
日本古代史国際連携史

テーマ5主任、テーマ2副主任
中村友一 明治大学文学部・准教授 出土文字資料研究
データベース等デジタル公開

テーマ2主任、テーマ4
山﨑健司 明治大学文学部・教授 古代和歌における類型的表現の分析


テーマ3主任
湯淺幸代 明治大学文学部・准教授 物語文学における「死と再生」


テーマ3
高橋一樹 明治大学文学部・教授 国際学術研究会開催


テーマ2
若狭徹 明治大学文学部・准教授 自治体等との連携事業

テーマ1、テーマ6
山田亨 明治大学文学部・准教授 海外での学術交流会・研究交流

テーマ5
吉村武彦 明治大学・名誉教授 出土文字資料研究
自治体等との連携事業

テーマ6主任、テーマ2
加藤友康 東京大学・名誉教授 データベース等デジタル公開

テーマ4主任、テーマ2
中村成里 明治大学商学部・専任講師 平安期摂関家の文学と思想の生成と毛利家旧蔵資料

テーマ3
中井真木 明治大学大学院・特任講師 国際学術研究会開催

テーマ2
伊藤剣 明治大学法学部・准教授 古代文学における神への信仰

テーマ3
植田麦 明治大学政治経済学部・准教授 非卜部系『日本書紀』写本の研究

テーマ3
中村大介 埼玉大学人文社会科学研究科・准教授 古代アジアガラス製品の蛍光X線分析

テーマ1副主任
川尻秋生 早稲田大学文学学術院・教授 国際学術研究会開催

テーマ2
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